CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 トロント【初日】現地フォト&レポート

<US-RACING>
Photo & Report by Hiroyuki Saito

 初日の暫定ポールを獲得したのは総合プラクティスで2番手だったトレイシー。地元オンタリオのファンの期待に応える結果となった。前戦はポールを獲得したにもかかわらず、オープニング・ラップでクラッシュしたため、ポイント・ランキングでは5番手に後退。トップのジュンケイラと現在47ポイントもの差が開いている。昨年、このトロントでポール・トゥ・ウインを飾っただけに、明日の最終予選でもニューマン/ハースの2台を抑え、2戦連続ポール・ポジションを獲得したいところだ。

 ボウデイがトップから0.003秒の僅差で2番手、昨年初日のトップとなったジュンケイラも僅か0.041秒で3番手となり、ニューマン/ハースの2台が予選2、3番手を獲得した。ストリート・コースでこれほどの僅差となるのは珍しいことだ。ストリート・コースは抜きどころも少なく、ポール・ポジションを獲得することが、優勝するための必要条件でもある。明日の最終予選は天候次第となるが、トップとなったトレイシー、そしてボウデイ、ジュンケイラによるトップ争いが見ものとなるだろう。

 今年もディフェンディング・チャンピオンのトレイシーをはじめ、3人のカナダ出身のドライバーが凱旋レースを迎える。カーパンティエ、タグリアーニはモントリオールのケベック州出身だが、地元メディアの注目はやはり高く、常に報道陣に囲まれ忙しい週末を過ごしている。上の写真は予選6番手を獲得し、予選後にインタビューを受けるタグリアーニ。前戦のクリーブランドで今シーズン初となる表彰台となる3位入賞を果たし、自身の最高ポジション2位を獲得しているこのトロントでの活躍に、地元ファンの期待が高まっている。一方、カーパンティエは午前、予選前のプラクティスでトップ・タイムを記録し、勢いに乗ったまま予選を迎えるが、ここ一番でトップ・タイムを記録することができず。しかも前戦クリーブランドの初日の予選と同様、ペナルティを受けてしまった。今回はコースをスロー走行し、ジュンケイラのラスト2周目のタイム・アタックを妨害したとして、トップ・タイムが剥奪。2番目のタイムが適用され10番手に留まった。母国での開催だけに、明日の最終予選こそはペナルティなしのタイム・アタックで、トップ・タイム獲得に期待したいが・・・・・・。

 今シーズンもカナダで3回レースが行われるチャンプ・カー・シリーズは、オンタリオ州トロントのストリート・コースで緒戦を迎える。初日は曇り空となり、朝のうちは気温も19度と少し肌寒かったが、午後には25度まで上昇。過ごしやすい一日となったが、太陽が出れば一気に気温も上昇するような気候でもあった。カナダでのチャンプ・カー・シリーズは毎年3レースも開催されていることからも分かるように人気が高く、毎年多くの観客が訪れる。初日は41