CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第8戦 ポートランド【決勝】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito

 チーム・オーナー兼ドライバーの優勝は、1992年のナザレスでレイホール・ホーガン・レーシングのボビー・レイホールが優勝したのが最後。実に11年ぶりの快挙となった。トレイシーは前戦のラグナ・セカに続く表彰台で、ランキングトップに復活。予選5位からスタートしたタグリアーニは、ボウデイがリタイアしたことから3位にポジションアップし、見事今季2度目、第3戦のロング・ビーチ以来となる表彰台を獲得した。

 3位からスタートし、常にトップグループを走行していたフェルナンデスは、残り14周となった86周目のターン1の進入でトップのトレイシーをインからオーバーテイク。その後、トップを守りきって2000年のオーストラリア以来となる8度目の優勝を獲得した。自らのチームで3年目にして念願の初優勝を飾ったフェルナンデス。勝てる実力がチームにも備わってきたことを証明した

 2回目のピットストップでトレイシーがピットアウトの際に、ピットロードの左側のレーンとなる走行レーンを走っていたジョルダインの前に飛び出してきた。ジョルダインは突然前に割り込まれたため減速を強いられ、トップを奪われてしまう。この行為に対してオフィシャルはピットロードの加速レーンを使わず、一気に走行レーンに飛び出すことはルール違反とし、次のピットでトレイシーに5秒間のペナルティーを科すことを決める。このためトレイシーは最後のピットストップ前に、2位のフェルナンデスに5秒以上の差を広げなければならなくなった。最後のピットストップでほぼ全車がいっせいに入り、ピット作業を終えたあとに5秒間留まってからトレイシーは再スタート、見事フェルナンデスの前でコースに復活することに成功した。

 ターン1の手前でボスのマシンのリアウィングが外れてしまうハプニングが発生。ボスはピットに入って新たなウィングを装着するが、落としたリアウィングはそのまま2〜3周放置された。予選4位だったボウデイはスタートで13位まで後退、その後徐々にポジションを上げて一時3位を走行するが、リアウィングのマウントが壊れてしまい、残り10ラップで無念のリタイアとなった。

 4周目にグリーンフラッグが振られると、2番手からスタートしたジョルダインがメインストレートでトレイシーの外側から前に出、並んだ状態でターン1に進入。その後、ターン2で前に躍り出ると、44周目までレースをリードする。ジョルダインは2回目のピットストップの際にトレイシーにトップを奪われるが、その翌周のターン2で今度はトレイシーをインからパスしようとした際に接触。もつれた感じで2台はいったん止まり、トレイシーはすぐにリスタートできたがジョルダインはエンジンをストールして停止した。コックピット内に設置されたインカーカメラによりジョルダインの複雑な表情が映し出される。リスタートに時間のかかったジョルダインJr.は周回遅れとなってしまった。

 午後12時45分、ペースカーがピットロードに入ったが、フォーメーションが揃わないためにイエローフラッグが振られる。その後もなかなか揃わずに何度もイエローとなり、結局4周目にやっとグリーンフラッグ。今年からスターター(フラッグを担当するオフィシャル)が変わったのだが、レース後の記者会見でトレイシーが“今年は8戦中5戦のスタートがよくなかった”とスターターを非難する一幕もあった。ま、そのあとのターン1でジョルダインにパスされたのは別の話ということで・・・。