CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第7戦 ラグナ・セカ【初日】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo&Report by Hiroshi Nakajima

 ホンダやトヨタがいなくなって、いっきに姿を消した日本人のレース関係者。その中で唯一孤軍奮闘しているのがバーバー・ダッジ・プロ・シリーズに参戦しているレーサー鹿島だ。前回は初めてのオーバルで苦戦していたが、無事に完走。今回は慣れ親しんだロードコースが戦いの舞台となり、最初の予選は18番手に終わった。今週末のレースはチャンプカーの前、10時から行われる。ちなみに、毎回来ているメディアはとうとう我々だけになってしまった。

 走行前のボウデイのピットで、マシンのアンテナにマスコットを発見。セサミストリートのキャラクターだというのは分かっているのだが、さて、いったいなんて名前だったか・・・。本人と一緒で、メガネがとてもいい味を出している。日本のキャラクターでは、ドラえもんに出てくるのび太君のような、少しのんびりした感じの雰囲気を持つボウデイだが、走るとこれがまた速いのなんの。そういえば、昨年まで同チームで走っていたフィッティパルディは、アヒルのマスコットをマシンに装着していたのを思い出した。

 チャンピオン候補の筆頭に上げられながら、未だ勝利のないジュンケイラ。しかし確実にポイントを稼いで一時期ランキングのトップをキープしていた。得意のロードコースとなった今回、最初のプラクティスでトップ・タイムをマークし、予選も制覇して見事フロントローと1ポイント獲得。だがチームメイトのボウデイも2回目のプラクティスでトップ(予選は4位)と好調なだけに、気が抜けない。チームは昨年ダ・マッタがポール・トゥ・ウイン、フィッティパルディが2位でワンツーを獲得するなど、このコースを得意としている。

 アメリカ人ドライバーが二人だけとなってしまった今シーズンだが、ハータの他にジェフ・ボスも今回から参戦することになった。インディ・ライツで優勝経験(1999年のトロントでポール・トゥ・ウイン)を持つボスは、チャンプカー・デビューとなった今回予選18番手と苦しいスタート。しかもその上がレギュラーのハンター‐レイと、期待のアメリカン・ルーキーが地元で低迷している。ハンター‐レイは昨年のアトランティックで優勝しているコースなのだが・・・・・・。

 ラグナ・セカといえばこの男、ブライアン・ハータが久しぶりに復活した。この名物コースで3回のポール・ポジションと2回の優勝を誇るハータは、久しぶりのチャンプカーで予選11位。現在のところこのレースだけの契約となっているようだが、ぜひとも好成績を上げてシリーズに留まって欲しい。PKレーシングといえば、ミルウォーキーからグージェルミンがアドバイザーとして加入。懐かしい顔が揃って、ついつい嬉しくなってしまう。