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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第5戦 もてぎ【プラクティス3】レポート

<US-RACING>
■最後はフランキッティがトップタイムをマーク。ホンダ勢がトップ10圏内に7台!

前日に引き続き、2日目もツインリンクもてぎは好天に恵まれた。各マシンは午後の予選に向けて最終調整を行うべく最後のセッションに臨むことになる。25台のマシンが一斉にコースになだれ込んだ初日と違って、2日目のプラクティスはポイント別にふたつのグループに分けられた。9時30から10時15分までのグループ1はポイントランキング下位のグループ、10時30分から11時15分のグループ2はポイントランキング上位のドライバーが走る。

プラクティス開始時の気温は23度、路面温度は37度で、路面温度は初日午前中のプラクティスの開始時と同じ。誰が予選に向けてマシンのセットアップを順調に煮詰めてきたか、判断するのに絶好のコンディションと言えるだろう。

9時43分に中野信治がドライブするマシンの右フロントタイヤに「深いカットが発生した」という報告があり、イエローコーションが発動。この時点でのトップはフェルナンデスの26.182秒で、以下、2番手カーペンティエ26.228秒、3番手ザナルディ26.242秒と続く。早くも前日のトップタイムである26.142秒に肉薄するタイムで、タイム更新は時間の問題という勢いだ。

9時53分に中野信治が26.184秒をマークしてこの時点で2番手にランク。直後にカーペンティエが26.145秒をたたき出して、トップが入れ替わる。

プラクティスが30分を過ぎた頃から、順位の入れ替えが激しくなってきた。10時3分にザナルディが26.115秒でトップに浮上するも、その1分後、今度はカーペンティエが26.050秒のタイムでトップを奪い返す。

ついにフォードエンジンが巻き返してきたか、カーペンティエは終了間際にこの週末初めてとなる25秒台、25.860秒までタイムを縮め、グループ1のトップタイムを確定。ザナルディが一歩及ばず26.040秒で2番手、中野信治が26.101秒で3番手に入る。前日に引き続き、Tカーでプラクティスに臨んだ高木虎之介は26.526秒で10番手に終わった。

グループ2のプラクティスは10時30分にスタート。開始後7分にカストロネベスが早速26秒の壁を破る25.833秒で総合トップに立つ。ピットレーン速度違反で、フィッティパルディとブレックがドライブスルー・ペナルティを受ける場面があったが、その間にもカーペンティエとブレックが25秒台に突入。プラクティス開始20分経過時の順位は、トップがカストロネベス25.833秒、2番手カーペンティエ25.860秒、3番手ブレック25.933秒と続く。

以後15分間に渡って、上位3台のランキングに変動はなし。変化が起きたのは11時8分で、ド・フェランが25秒台組みへの仲間入りを果たす25.909秒を記録。その直後にフランキッティが25.939秒をマークした。フランキッティは25秒台を連発し、最後は25.720秒までタイムを縮めてセッションを終えた。

結局、このセッションで25秒台に突入したドライバーは7人に達した。しかも、トップから0.5秒以内に16台がひしめく大接戦。最下位の25番手にまで範囲を広げても、1秒以内に全員が収まる過熱ぶりで、予選への緊張感を高める内容となった。

マニュファクチャラー別に見ると、ホンダがワンツーを確保したのを筆頭に、4、7、8、9、10位と7台のマシンをトップ10に送り込む圧倒的な強さを見せる。フォードは3位と5位の2台。昨年ポールを獲得したトヨタは6位ジュンケイラが孤軍奮闘する形だ。シャシーでは10台中8台をレイナードが占めることに。

日本勢は明暗を分けた。中野信治は総合で11番手、高木虎之介は23番手のタイム。予選でどこまでタイムアップを図れるのか注目が集まる。

このセッションの最速タイムはターン3のエントリー手前で計測されたカーペンティエの227.906マイル(366.779キロ)。ラップタイムはプラクティス初日を上回ったものの、最高速は初日にブレックが記録した230.474マイル(370.833キロ)を上回ることはできなかった。