CHAMP CAR

CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第5戦 もてぎ【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
■カナーンが26.142秒でトップ。ホンダ勢が最初のセッションでトップ3を独占

爽やかな五月晴れに恵まれたツインリンクもてぎで、今年で4回目となる”CART”が開幕。午前9時45分にグリーンフラッグが振られ、最初のプラクティスが開始された時点での気温は20度、路面温度は37度で、雲の多かった昨年(気温18度)に比べるとやや温度の高いコンディションで行われることになった。

2つのグループに分けて行われた昨年のプラクティスに対し、今年は25台のマシンが105分のセッションを一斉に走行することになる。開始15分時点でのトップはポイントリーダー、クリスチアーノ・ダ・マッタの26.794秒。以下、2位カストロネベス26.915秒、3位ブレック26.920秒と続く。中野信治は27.500秒で9位、高木虎之介は27.629秒で10位につけている。

10時2分にフランキッティがコース上にストップしたためにイエローフラッグ。ピットまで牽引された後、10時5分にグリーンとなって今度はブレックがトップに躍進。2位はモレノ、3位はハータとフォード勢がポジションを上げ、さらに開始から30分が経過すると、トヨタ・ローラのフィッティパルディがトップに上がってきた。

フィッティパルディのチームメイト、ダ・マッタも依然好調で、10時28分には再びトップへと浮上したが、その直後にパワー・ダウンしてターン1でストップ。トランスミッションのトラブルに見舞われたダ・マッタは、オフィシャルによってピットへと牽引されてしまう。また、10時44分にはセルビアのマシンからスモークが上がってスピードダウン、自力でピットまで戻ってきたが、再びイエローに。

11時6分前、セッション・スタートから1時間9分の時点でカナーンが26.541秒でトップに立ったかと思えば、同じホンダ・レイナードのカストロネベスがカナーンを上回る26.489秒をマーク。プラクティスも終盤に突入し、この二人のブラジリアン・ドライバーはその後も着実にタイムを短縮して、交互にトップに立つ。

最後は21.142秒までタイムを縮めたカナーンがトップでチェッカードフラッグ。2位は26.264秒のエリオ・カストロネベス、3位は26.352秒のアレックス・ザナルディとホンダがトップ3を独占。トヨタ勢の最上位は4位のフィッティパルディで、タイムは26.452秒。フォード勢のトップはブレックの5位26.516秒だった。

地元期待の日本人ドライバーは、このセッションで52周を走行した中野信治が26.865秒で16位。一方、レースカーのセッティングが決まらなかった高木虎之介はセッションの大半をTカーで過ごし、53周をこなして27.408秒で21位。15周に渡ってステアリングを握ったレースカーでの記録は29.084秒で35位にランクしている。

ホンダ・レイナードがトップ3をマークした今回、ホンダは他にもトップ10に4台。トヨタはダ・マッタのTカーを除いて2台、フォードは1台とホンダが圧倒的な力を見せつける。ちなみに、このトヨタとフォードはすべてローラシャシー。ローラのシャシーをホンダのパワーが上回ったということか。

カナーンがマークした21.142秒は、すでに昨年のポールタイム、26.237秒を上回る。これからどこまでタイムを縮めてくるのか、注目したい。