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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第4戦 ナザレス【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
■ルーキーのジュンケイラがショートオーバル最初のプラクティスでトップタイム

前戦に続き今年2度目のオーバルとなった今回、リアウイングは大型のハンドフォードデバイスのマーク2が使用される。また、フロントは昨年のナザレスで使用されたロードコース用からスーパースピードウエイ用の小さなものとなったため、ダウンフォースが減る分、タイムは昨年よりも落ちることになるだろう。ちなみにこのウイングパッケージは第5戦、今年のもてぎと同じ組み合わせだ。

快晴となったナザレスで、気温26度というコンディションの中、午前9時45分に1回目のプラクティスがスタート。開始から10分後には前戦のポールシッターであるブレックが21.073秒のトップ・タイムをマーク。チームメイトのパピス(21.378秒)、ルーキーのジュンケイラ(21.444)とローラ勢の出だしが好調だ。

しばらくの間ブレックがトップを維持したままセッションは進み、10時25分になって自らトップタイムを更新。この日初めて20秒台に入れる20.970秒をマークする。2番目のタイムもブレックで、Tカーを用いて21.058秒を出すなど、ブレックは絶好調だ。

開始後1時間が経とうとしていた10時40分、カストロネベスが20.894秒でトップに躍進。その8分後、アンドレッティのタイヤがカットされているのをクルーが発見したため、イエローフラッグでコースチェック。10時54分に再開となった。

ホンダ・レイナードのカストロネベスがトップのまま、いよいよセッションは終盤に突入。終了まで残り30分をきった11時25分、ローラ・フォードのパピスが20.798秒を記録してカストロネベスを上回る。2位には今年からフォード・エンジンをローラに搭載するジョルダインJr.が上がってきた。

これでいったん3位に落ちたカストロネベスだが、11時33分に再びタイムアップに成功。20.680秒を記録してトップを奪回するも、その4分後にルーキーのジュンケイラが20.485秒を叩き出してトップに浮上した。ジュンケイラや高木などのルーキーは、第2戦のあとにこのナザレスで特別プラクティスを行っていたが、その成果が現れたようだ。

セッションはそのままジュンケイラがトップをキープ(タイム変わらず)して11時45分に終了。スピードは1周平均で時速166.249マイル(267.544キロ)をマーク。2位はカストロネベスの20.680秒(164.681マイル=265.021キロ)、3位はブレックの20.716秒(164.395マイル=264.560キロ)という結果になった。

トップから6位までが0.5秒内、19台が1秒以内に入った最初のプラクティス。このナザレスが2回目となる高木は21.299秒で15位、昨年ケガのために休戦した中野は今日が初めてのナザレスとなり、22.299秒で26位に終わった。

エンジン別ではトヨタがトップでホンダが2位、フォードが3位という結果だったが、4位以下はフォードが2台続き、ホンダの1台を挟んでまたフォードが2台続くといった状況。トップ10のうち6台がフォードとなった。シャシーはローラ、レイナード、ローラと続いたが、4位以下はやはりローラが多く、トップ10のうち6台がローラである。