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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第19戦 サーファーズ・パラダイス【最終予選】レポート

<US-RACING>
朝の雨が嘘のように見事晴れ渡ったサーファーズパラダイス。午前中のプラクティス同様強い風が吹いているが、日差しは強烈であり、気温は26度、路面温度は39度まで上がる。現地時間午後1時45分、昨日の予選下位グループから先にコースイン。ストリートコースにおける今シーズン最後の予選がついに始まった。

開始から6分が経過し、黒澤琢弥の代役として参戦しているアレックス・バロンがマシン・トラブルに見舞われたためにコースアウト。タイヤバリアに接触してレッド・フラッグとなってしまう。1時54分にセッション再開となり、スタート後10分の時点でのトップはタグリアーニの97.870秒。

さらに10分が過ぎると、今度はグージェルミンがトップに立つが、タイムは97.047秒と昨日の予選トップタイム(92.057秒)から約5秒もの差がある。2時15分、予定どおりにチェッカードフラッグとなり、結局このグループの予選は終了間際に93.474秒を叩き出したカストロネベスがトップ。この時点で総合7位のタイムである。

15分のインターバルをおいて、午後2時30分に始まった昨日の予選の上位グループによるアタック。開始5分後、昨日の予選を6位で終えた2連続ポールシッターのフランキッティがスピン。しかしマシンにダメージは無く、エンジンもストールしなかったためにフランキッティは走行を続ける。

各ドライバーともにタイミングを見計らっているのか、開始から10分が経ってもトップはアンドレッティの95.053秒とまだまだ昨日のトップタイムには及ばない。そのトップタイムを記録して暫定ポールに立ったド・フェランも96.622秒で2番手だが、4秒以上の差があるといった状況だ。

その直後、コース脇に貼ってあったビニールのバナーが強風のために剥がれ、コース上に落ちたためにレッドフラッグ。2時43分に再開したが、今度はフィッティパルディがターン12でコントロールを失い、マシン右側を激しくヒットしてしまう。過去にこのサーファーズパラダイスで大事故を経験しているフィッティパルディだが、今回は無傷ですんだようだ。

2時49分、グリーンとなって各マシンが一斉にアタック開始。スタートから20分が過ぎた時点では、パピスの95.053秒、ド・フェランの95.135秒、クラッシュしてしまったフィッティパルディの95.259秒がトップ3。マシンを失いタイムを更新できなくなったフィッティパルディだが、そのチームメイトであるアンドレッティも、突如コース上にストップ。ギアボックストラブルで再び中断となった。

アンドレッティのマシンが撤去され、グリーンとなったのは2時57分。だがこの赤旗でセッションにおけるグリーンの時間が20分に満たなくなってしまったため、2分間の延長がルールによって決定。残り5分の予選が始まった。

しかし本来の終了時間である午後3時を過ぎても誰もタイムを更新することなく、このまま予選が終了するかと思われたその矢先、残りわずか15秒でモントーヤが91.924秒を記録。大歓声とともにチェッカードフラッグが振られ、各マシンが次々とチェッカーを受けていく中、再びスタンドが騒然となる。

最後のアタックに出ていたド・フェランが91.827秒を記録して逆転。ガナッシのピットに集まっていた大勢の取材陣が慌ててペンスキーのピットに移動し始めると、またもや大歓声が。なんとモントーヤがチェッカーとともに91.722秒を叩き出し、トップ奪回に成功。今季最多となる7度目のポールポジションを獲得したのだった。

最後の最後で大波乱となった今回の予選、モントーヤとド・フェランだけが91秒台に突入したが、どちらもコースレコードに届かず。予選3位はそのコースレコードホルダーのフランキッティが入った。アンドレッティの赤旗による延長が、予期せぬドラマを生み出すこととなったのだ。

サーファーズパラダイスにおけるホンダの5連続ポールをトヨタが阻止し、1ポイントを獲得。フォードのトップはアンドレッティの6位であり、CART最後のストリートコースの予選となったメルセデスは、カナーンの7位が最高と言う結果になった。朝のプラクティスで5位だった中野はクリアラップがうまくとれず、21位という結果に終わる。

ぎりぎりで1ポイントを取得することができず、2位以下を20ポイント差にすることができなかったポイントリーダーのド・フェランだが、現在19ポイント差のランキング2位、トレイシーは4番グリッドからのスタートだ。明日のレースでド・フェランは22ポイントの差をランキング2位に付けることができれば最終戦を待たずにチャンピオンが決定する。

●ポールを獲得したモントーヤのコメント
CARTの最後のロードコースでポールを獲得することができて、ほんとうに、ほんとうに良かった。今日は昨日の予選よりもいい感じで走れていたんだけど、赤旗が多くてタイミングがなかなか合わなかったんだ。もし1周でもいい走りが出きれば、そのまま次の周もタイムをアップすることができるということさ。決してマジックなんかじゃないよ。

●予選2位、ポイントリーダー、ド・フェランのコメント
ほんとうにエキサイティングだったね。僕がアタックする前、すでにトップを失っていたのは解っていたんだけど、それがどのぐらいの差が付いているかは解らなかった。最後は、ほんとうに限界まで攻めたね。何度かルーズ(オーバーステア)になったものの、マシンのダッシュに31.8(91.8秒)と表示されて、“やったぞ”って思ったら、すぐそのあとにファンにやられてしまったよ。

●予選3位、ダリオ・フランキッティのコメント
いままでのオーストラリアの中で、決してベストな車とは言えないけど、少なくとも昨日よりはましだね。明日に向けてこの調子でセットアップを煮詰めていけば、明日はいいレースができると思う。今日は雨が降ったり風が吹いたりで、コースコンディションが目まぐるしく変わり、とても難しかったよ。

●予選4位、ランキング2位のポール・トレイシーのコメント
今日の赤旗にはほんとうに参ったね。何度かいい周回があったものの、すべて赤旗で台無しになった。幸い最後の4分でクリアラップが取れ、4番手まで上がることができた。そう、ジル(ド・フェラン)のすぐ後ろで、彼にプレッシャーをかけることができる! 面白いレースになるよ、きっと。