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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第8戦 ポートランド【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
Texaco”の舞台となるポートランド・インターナショナル・レースウェイは、一周1.967マイル、12ターンのパーマネントロードコース。アメリカ西海岸北部のオレゴン州ポートランド市内から、車で20分ほど北にあるデルタパーク内の森と緑に囲まれた美しいサーキットだ。

例年、不安定な天候に見まわれるポートランド戦だが、今年はどうやら好天に恵まれそうな様子であり、この週末の予報はすべて晴れとなっている。

今年初めてのパーマネント・ロードコースを舞台に、金曜日最初のプラクティスは午前10時30分から12時までの90分間。空は薄曇で気温18度、路面温度29度というコンディションで、予定どおり全車がコースイン。セッション開始後10分を経過した時点でのトップはジル・ド・フェラン(59.519秒)で、以下ジミー・バッサー(60.504秒)、ロベルト・モレノ(61.299秒)と続く。

更に10分が経過するとド・フェランのチームメイトで、デトロイトで初優勝を上げたエリオ・カストロネベスが59.035秒のタイムでトップへ。マイケル・アンドレッティも59.381秒と60秒を切るタイムをマークし3番手へ浮上。

10時52分にノルベルト・フォンタナが最終ターンでスピン。フォンタナは自力でピットまで戻るが、コース上にウイングの破片が散乱したため、セッションは赤旗中断となる。

その後再開したプラクティスではカストロネベスがタイムを縮め、58.940秒でトップを維持するが、11時39分にターン6でスピン。CARTセイフティクルーによって再スタート、ピットへと戻る。この時カストロネベスは無線でマシンのブレーキバランスが悪いことを伝えていた。

11時53分にケニー・ブレックが58.729秒をマークし2番手に上がる。しかしその後、セッション終了1分前に今度はクリスチャン・フィッティパルディが58.679秒をマークして2位にジャンプアップ。

そして12時、チェッカーフラッグが振られセッション終了。順位は1位カストロネベス(58.567秒)、2位フィッティパルディ(58.679秒)、3位ブレック(58.729秒)で、58秒台に入ったのはこの3人のドライバーのみ。中野信治は59.387秒で10番手、黒澤琢弥は61.860秒で25番手という結果になった。

エンジンメーカー別に見ると、ホンダ1位、フォード2位、トヨタはモントーヤの10位が最高で、メルセデスはマウリシオ・グージェルミンの13位が最高。

このあと公式予選が午後2時30分から開始されるが、まずはじめに第1グループが2時30分から3時まで、その後3時15分から3時45分まで第2グループの予選が行なわれる。