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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第7戦 デトロイト【予選初日】レポート

<US-RACING>
6戦中3戦が雨天順延となるど、悪天候にたたられている今年のチャンピオンシップ シリーズ。ストリートコースの場合よほどのことがない限り延期はないが、生憎 天気予報は明日も雨。その場合、今日の予選結果がそのままスターティンググリッド になることから、絶対にミスを犯すことのできない緊迫したセッションとなった。

前回のストリートコースであるロングビーチの予選順位をもとにグループ分けされ、 まず始めに下位グループがスタートしたのは午後2時30分。ロングビーチを走って いない中野信治と、そのロングビーチでトップを走った黒澤琢弥はこのグループ からのスタートとなった。

このレースから韓国最大のスポーツ新聞、“スポーツ・トゥデイ”がスポンサーと なった黒澤だったが、開始5分後、ターン8でスピンしたためにコースオフ。タイヤ バリアに軽く接触しただけで済んだが、エンジンストールためレッドフラッグとなり、 8分間のピットストップペナルティを課せられてしまう。

その後予選は2時38分に再スタートし、10分が経過した時点の順位は昨年のデトロイト の覇者ダリオ・フランキッティ(75.158秒)、トニー・カナーン(76.760秒)、 マウリシオ・グージェルミン(77.050秒)。この時点で2位のカナーンだったが、 そのすぐあとにターン4で激しくクラッシュ。ドライバーにケガはなかったが、マシンの ダメージが大きいようだ。

開始から20分後もこの順位は変わらなかったが、フランキッティが74.379秒まで タイムをアップ。そして朝のプラクティスで好調だったオリオール・セルビアが残り 5分で2位(75.503秒)に上がり、終了間際になってパトリック・カーパンティエが 3位を得てチェッカー。中野はこのセッションで9位、黒澤は12位という結果になった。

15分後、今度はロングビーチの予選上位グループが走り出し、開始早々マックス・ パピスがトップに立つ。しかしその直後にアドリアン・フェルナンデスがターン12で コンクリートウォールにマシン後ろからヒットしたためレッドフラッグ。ドライバー は無事で、チームはすぐにバックアップカーを用意してコースに復帰。

10分を経過した時点でのトップはパピス(74.071秒)で、すでにフランキッティの タイムを上回っている。2位はモントーヤ(74.396秒)、3位は午前中トップだった カストロネベス(74.506秒)といったオーダーで、この二人はまだフランキッティ よりもタイムはかろうじて上回っていない。

さらに10分が経ち、トップは相変わらずパピスだったが、2位には74.331秒を出した パピスのチームメイト、ケニー・ブレックが上がってきたが、その5分後には カストロネベスが74.310秒でその間に入りこむ。

白熱した予選も残り4分、パピスが唯一73秒台に入る73.903秒を叩き出したが、 その後にスピン。だがマシンにダメージはなく、そのままコースに復帰。ロベルト・ モレノもターン13で壁に接触してダメージを負ったものの自力でピットまで戻り、 最後のアタックに出ていたブレックがターン11で激しくクラッシュしてチェッカード フラッグ。

パピスが見事暫定のポールポジションを獲得し、カストロネベスが2位。最後に ポジションアップ果たすことができなかったブレックが3位で初日の予選が終了した。