<US-RACING>
ミルウォーキーのコースレコードホルダー、パトリック・カーパンティエがトップ!
午後は公式予選となる土曜日、朝から快晴に恵まれ、絶好のレース日和となった。 午前9時30分、グリーンフラッグが振られて最終プラクティスがスタート。 気温17度と昨日より低いものの、日差しが強く風もほとんどないため、ドライバー、 観客にとってコンディションは良好だ。
昨日のプラクティスでタイムが遅かったドライバー12名がまずコースイン。 このグループで走る中野信治は数周したあと、ピットに戻ってカウルを開ける。 エンジン回りのトラブルかと思われたが、ラジエターからやや水が漏れて 排気管にかかっただけだったようで、とりあえず、処置を施してコースに復帰。 すぐに22秒371と昨日のタイムを上回り、好調な滑り出しだ。
しかし好調なのは他のドライバーも同様だったようで、プラクティス開始 25分すぎにはケニー・ブレックが昨日のトップタイムを更新する21秒016を マーク。この時点で上位4人が昨日のトップタイムを破っている。
結局、ブレックが20秒972までタイムを縮め、トップをキープ。2位はジミー・ バッサーの21秒117、3位は21秒217でアレックス・タグリアーニが入った。中野は 後半タイムが伸び悩み、自身45周目にマークした21秒671がやっと。この時点で、 9位につけた。
15分のインターバルをおいて、昨日のプラクティスで上位11位までに入った ドライバーが午前10時30分にコースイン。昨日2番手につけたマイケル・ アンドレッティが序盤から果敢にアタック。しかしターン2でマシンの姿勢を乱し、 スピン状態でコンクリートウォールにクラッシュ。体には問題がなかったものの、 マシンは大破してしまった。
10時45分すぎにグリーンフラッグが振られ、セッション再開。その5分後、この ミルウォーキー・マイルのコースレコードをもっているパトリック・カーパンティエ (98年に20秒028を記録)が、予選シミュレーションのタイムアタックに出て、 21秒を切る20秒938でトップを逆転。これが合図となったかのように各ドライバーが 昨日のタイムを次々と更新、バックアップカーに乗り替えたアンドレッティも 21秒048で2位につける。
最終プラクティスも残り10分を切った11時過ぎ、昨日トップタイムをマークした ジル・ド・フェランが20秒960で2位に飛び込む。その直後、スタート/ フィニッシュラインを通過したダリオ・フランキッティが20秒925でトップを逆転。 ちょうど、最後のアタックに出ていたカーパンティエも逆転されたことで力が入った のか、さらに20秒906までタイムを縮め、これが最終プラクティスのトップタイムと なった。2位はフランキッティ、3位には終了間際に20秒929をたたき出したファン・ モントーヤが入り、トップ3はフォード・コスワース、ホンダ、トヨタが分け合う形 になった。
予選は午後1時30分、プラクティスで一番タイムが悪かったルイス・ガルシアJr.から コースインし、タイムアタックが始まる。今年エアロパッケージが変わったことも あるが、昨年のポールタイムをすでに1秒以上も短縮しているだけに、どこまで速い タイムが出るか注目される。