<US-RACING>
ルーキーのケニー・ブラックが26秒413でトップスピードをマーク!
雲の多いあいにくの天気になってしまった初日。プラクティススタート時の気温は18度と昨年の15度(4月10日の決勝日)と比べるとやや高いものの、5月としては少し肌寒い感じだ。午前10時30分、グリーンフラッグが振られ、チャンプカーが心地よいエグゾーストノートを響かせてコースイン。いよいよ3回目となる「ツインリンクもてぎ」での”CART”が始まった。
2つのグループに分けて行われることになった今回のプラクティスで、最初に出走するのは前戦のリオ200での予選下位グループであるグループ1。3戦を欠場していた中野信治を含む13台のマシンが出走。終盤までマイケル・アンドレッティが26秒804でトップをキープしていたが、残り5分を切って、クリスチアーノ・ダ・マッタが26秒796で逆転トップに立った。
続いてコースインしたグループ2。クリスチャン・フィッティパルディがすぐにダ・マッタのタイムを上回ったが、10分すぎにはファン・モントーヤが26秒780で逆転。さらに26秒491までタイムを縮め、このままトップをキープするかと思われたが、終了直前、昨年のインディ500の覇者で、CARTではルーキーとなるケニー・ブラッグが26秒413をマーク。新しいミレニアムでの「もてぎ」最初のセッションで、見事トップとなった。2位は最終的に26秒474までタイムを縮めたモントーヤ、3位には26秒517でトニー・カナーンが入った。
マニファクチャラー別では、フォード・コスワース、トヨタ、メルセデス・ベンツがトップ3で、地元ホンダ勢は、ジル・ド・フェランの26秒811(総合8位)が最上位とやや出遅れる形になっている。
また期待される日本人ドライバー、中野信治、黒沢琢弥はまだまだマシンのセッティングというよりもコースに慣れることが先といった感じで、中野が27秒300で20位、黒澤は27秒556で23位となっている。
今年は昨年とエアロパッケージ(ハンドフォードデバイス2を使用)が違うため直接比較することはできないが、昨年のポールタイム、25秒463と比べると、現時点でほぼ1秒落ち。各チームともどこまで昨年のタイムに近づけるか、注目したい。
午後のプラクティス2は、2時30分スタート。今度は25台が一斉にコースインし、4時まで行われる。
●プラクティス後の中野信治のコメント
「う〜ん、まだセッティングがどうのこうのというところまでいっていないですね。ギアもあってないし、走り方なんかを考える余裕もない。これからですね。しっかりチームとミーティングして、マシンを仕上げていきたいと思います」