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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第4戦 リオ・デ・ジャネイロ【プラクティス3】レポート

ルーキー、タグリアーニが初めての総合トップ獲得

 昨日よりも1時間早い午前9時30分から始まった第3回目のプラクティスだが、気温はすでに27度を超え、初日よりも湿度が高いために体感的にはかなり暑く感じる。スタート時の路面温度が38度というコンディションで、グリーンフラッグと共に75分間のセッションが開始された。

 9時39分、前日のプラクティストップのファン・モントーヤがターン4の出口で360°スピン、すぐさまフルコースコーションとなる。この時点でのトップはパピスで39秒722。それをクリスチャン・フィッティパルディ(39秒731)、エリオ・カストロ‐ネベス(39秒744)が追う。

 セッション開始から29分が経過した時点でポール・トレイシーがこの日トップの39秒072のタイムをマーク、総合でも2番手につけるが、その5分後、今度はフィッティパルディが39秒064でトップへ。

 10時6分、地元ブラジルのベテランドライバー、ロベルト・モレノがターン1の出口でウォールに接触、右フロントホイールとフロントウイングを破損してしまう。10時18分にはモントーヤが39秒031のタイムでトップに立つと、その2分後にはトレイシーが38秒台に突入、総合でもトップタイムとなる38秒880をマークする。

 しかしモントーヤも負けていない。トレイシーがタイムを更新した4分後、38秒843を記録し、更にその2分後には38秒811を出してライバルを引き離す。一方徐々にタイムアップしてきたルーキーのアレックス・タグリアーニも38秒台に入ってきており、モントーヤに続き2番手につける。

 セッション終了2分前となった10時43分、2番手に付けていたタグリアーニは38秒733のベストラップを叩き出し、総合タイムでトップに立った。その直後、タイムアップを図っていた黒澤琢弥のマシンがピットレーンの出口でガス欠のためストール。75分間のプラクティスセッションはここで終了となった。

 順位は1位タグリアーニ(38秒788)、2位モントーヤ(38秒881)、3位トレイシー(38秒880)のオーダー。黒澤はこのセッションで39秒674を記録、20番手まで順位を上げた。

 エンジンメーカー別に見ると、1位フォード、2位トヨタ、3位ホンダとまたも接戦となリ、メルセデスはトニー・カナーンがこのセッションで39秒089までタイムを縮めたことで、総合7番手まで上がってきた。