<Audi> 
【第3戦 :ロングビーチ】 
●R10 TDI、ロングビーチでは初めての優勝 
●ストリートコースでの2大会連続優勝 
●ルーカス・ルール/マルコ・ヴェルナー組がシリーズランキングをリード 
アウディR10 TDIにとって25戦目となる今回のアメリカンルマンシリーズ、ロングビーチ(アメリカ合衆国カリフォルニア州)で、アウディは記念すべき1-2フィニッシュを達成しました。2週間前のセントピーターズバーグでの勝利に続き、2大会連続での勝利となります。今年になって開催された3大会中の2戦で優勝を遂げ、アウディチームとルーカス・ルール/マルコ・ヴェルナー組は、チャンピオンシップ争いで大きなリードを獲得しました。 
非常に接戦だった予選の結果、レースを6番手からスタートしたルーカス・ルールのアウディR10 TDI 2号車は、1時間40分レースの序盤で、4位にポジションアップしました。その後、彼がマシンをチームメイトに託した時点では、2位に位置していました。ドライバー交代を含むフルサービスを終えたマルコ・ヴェルナーは、総合9位でコースに復帰しました。 
その一方で、予選7位からスタートしたフランク・ビエラは6位に上昇し、彼のスティントではずっとそのポジションを維持していました。彼は43周目に、エマニュエル・ピロへのドライバー交代を含む作業の為にピットインします。そのわずか2周後に、コース上の細かい障害物の排除のために4周に渡ってフルコースコーションが発動されました。 
このままでは、今回のレースでのアウディの優勝はないかの様に思われました。 
しかし、マルコ・ヴェルナーとエマニュエル・ピロの二人は、アウディのTDIパワーを存分に活かし、どんどん順位をアップさせました。そして57周目には、マルコ・ヴェルナーがポルシェを駆るロメイン・デュマスを抜き去ってトップに立ち、その後はリードを広げました。 
そして58周目から60周目に掛けて起こった3回目で最後のセーフティカーコーションが解除された後、エマニュエル・ピロもロメイン・デュマスを抜き去り、アウディに1-2フィニッシュをもたらせました。今回の優勝により、アウディR10 TDIは過去25回の参戦中15回の優勝を獲得したことになります。今回の優勝により、アウディR10 TDIの強さは、サーキットのストリート/クローズドの区別なく発揮出来るということが、改めて強調されました。 
【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】 
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表) 
アウディスポーツとアウディスポーツ ノースアメリカは、今回の勝利を心から喜んでいる。アウディR10 TDIは、ストリートコースを念頭に置いては開発されていない。にも関わらす、ストリートコースで2連続の勝利を獲得することが出来たのは、マシンの能力がとてつもなく素晴らしいものだということだ。25戦目を記念するレースの結果として、これ以上のものはないだろう。 
ルーカス・ルール (アウディR10 TDI #2) 
今回の優勝は、僕らやアウディ、そしてアウディスポーツ ノースアメリカにとって、もの凄く大きな成功だったと思う。チームのボス、ウルリッヒも大喜びしているんじゃないかな。1-2フィニッシュ出来たことは最高だったけど、レースはもの凄くスリリングだった。終盤にかけてのマルコのドライビングはものすごくハードで、僕は観てられなくて、レースを映すモニターから目を背けてしまった程だった。本当に素晴らしかった。 
マルコ・ヴェルナー (アウディR10 TDI #2) 
アウディにとってとても素晴らしいレースだったと思う。去年のここでの成績を考えれば、優勝は望んではいたものの、期待はしてはいなかったのだから、とても嬉しい。予選を終わってみた時点では、優勝はとても難しいものに思われた。でも、TDIの優れたパワーのおかげで順調なペースを築け、順位を次々に上げて優勝することが出来たのだから結果的には良かったんだ。関係者みんなに感謝したい。 
デイブ・マラジ (チーム アウディスポーツ ノースアメリカ、チームディレクター) 
チーム全員の力によって得られた勝利だと思う。ドライバーはとても良い働きをしてくれた。もちろん、我々も優れた戦略を立てることが出来た。このコースで勝つことはとても難しいと考えていたので、1-2フィニッシュ出来たことには、とても驚いている。チームの全員を祝福したい。 
【ALMS第3戦 ロングビーチ結果】 
1. ルール/ヴェルナー (アウディR10 TDI) 71ラップ 1時間40分37.791秒 
2. ビエラ/ピロ (アウディR10 TDI) +1.964秒 
3. ブラバム/シャープ/ヨハンソン (アキュラ/ホンダ) +3.786秒 
4. デュマ/ベルナール (ポルシェ) +4.822秒 
5. マーセン/ロング (ポルシェ) +5.440秒 
6. ハータ/フィッティパルディ (アキュラ/ホンダ) +15.252秒 
7. フランキッティ/ライツィンガー (ポルシェ) +19.212秒 
8. フェルナンデス/ディアス (シボレー) +19.780秒 
9. スミス/ダイソン (ポルシェ) +20.517秒 
10. デブリン/ボニラ (ローラ) −1ラップ