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アメリカン・ルマン・シリーズ開幕戦セブリング12時間レースでアンドレッティ・グリーン・レーシングがLMP2クラスでデビューウィンを飾る

<Honda>
■開催日:3月17日(土)
■開催地:フロリダ州セブリング
■サーキット:セブリング・インターナショナル・レースウェイ
■コース全長:5.955km
■コースコンディション:ドライ
 アキュラにとって初戦となるアメリカン・ルマン・シリーズの開幕戦で、55回の伝統を持つセブリング12時間が3月17日(土)に開催され、アンドレッティ・グリーン・レーシング(Andretti Green Racing)のブライアン・ハータ/ダリオ・フランキッティ/トニー・カナーン組がLMP2クラスで優勝を飾った。2番手にはロウズ・フェルナンデス・レーシング(Lowe’s Fernandez Racing)のエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組が続いた。ハイクロフト・レーシング(Highcroft Racing)のデイビッド・ブラバム/ステファン・ヨハンソン/ダンカン・デイトン組も4位に入り、アキュラ勢3台はLMP2クラスのトップ4に入った。
 LMP2クラスは、アンドレッティ・グリーン・レーシングとハイクロフト・レーシングが序盤からレースをリードした。フェルナンデス・レーシングは3時間目にステアリングに問題が発生してやや遅れたが、アンドレッティ・グリーン・レーシングは夜を迎えても力強い走りを見せていた。アンドレッティ・グリーン・レーシングは最後の1時間まで、LMP1クラスのアウディと同ラップを走行したが、ゴール直前にギヤボックスにトラブルが発生し、ペースダウンを余儀なくされた。
 総合優勝したアウディは364周、アンドレッティ・グリーン・レーシングは358周、フェルナンデス・レーシングは356周、ハイクロフト・レーシング351周を走行し、アンドレッティ・グリーン・レーシングは、総合でもLMP1クラスに出走したアウディに次ぐ2位と健闘し、ロウズ・フェルナンデス・レーシングは総合3位、ハイクロフト・レーシングは総合6位だった。
 アキュラ・モータースポーツのエンジンとマシンの設計と開発は、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)(カリフォルニア州サンタクラリータ)で行なわれた。Honda初の海外開発のレーシングエンジンでレースに出場するのは、このレースが初めてであった。
 第2戦は、3月31日(土)にフロリダ州セント・ピーターズバーグにて開催される。
●アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス優勝(総合2位)
 ドライバーのコメント
・ブライアン・ハータ(Bryan Herta)
 アンドレッティ・グリーン・レーシングとアキュラのスタッフ全員がこのプログラムを成功させるために大変な努力を傾けてきた。準備期間が短かったので、正直セブリングではどんな結果が出るかわからなかった。なにしろ厳しいレースなので、いきなり勝てるとは思っていなかった。アキュラはアメリカン・ルマン・シリーズ、その開幕戦であるセブリングに備え、信じられないほど頑張ってきた。2月にここで行なった12時間の模擬レースは私たちドライバーにとっても、チームにとってもものすごく効果的だった。最後の1時間はギヤボックスにトラブルが発生し、とてもハラハラした。完走できるかどうか、微妙な状況だったんだ。でもチームのスタッフから無線で指示を受け、大事に走ってゴールまでたどり着くことができた。
・ダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti)
 アンドレッティ・グリーン・レーシングのスタッフがこのプロジェクトに着手したのは、たった6カ月前なんだから、本当に信じられないよ。ほとんど白紙の状態からはじめて、速く、信頼性の高いマシンを造り上げることができた。メカニックやエンジニアを含め、チームは今日も完璧な仕事をしてくれた。本当にすばらしいマシンだった。ブライアン(ハータ)がギヤボックスのトラブルを抱えた最後の1時間は、ずっと心臓が口から飛び出しそうな心境だった。ずっと座って見ていることしかできないので、余計に辛かった。でも、ブライアンはゴールまで持たせてくれた。それがいちばん肝心なことだ。仲間と表彰台に立ったときは最高だったね。ブライアンやトニー(カナーン)とは、ずいぶん長く一緒にやってきた。それだけに、特別な意味があるんだ。セブリングでいきなりこんな結果を残せるなんて、なんとも言いようがないよ。
・トニー・カナーン(Tony Kanaan)
 この勝利は、いろいろな意味で特別だった。Hondaやアキュラとは何年も前からいっしょにやってきたし、アメリカで残した結果は、ほとんど彼らのおかげだ。2人の親友と組んで走って勝てるなんて、夢のようだ。アキュラにとっても最高のレースだった。長年、支えてくれたチームのためにも、初めてのスポーツカーレースで優勝できたのはすばらしいことだ。これまでにもいろいろなカテゴリーで戦い、勝ってきたし、それぞれ意義深いものだったけれど、今日のレースは忘れられないものになるだろう。事前に2回しか乗ったことのないマシンなので、楽ではなかった。でも、ブライアンとダリオ(フランキッティ)がいろいろと教えてくれたので、すぐに慣れることができた。チームもマシンのセッティングとレースの戦術という両面で、見事な働きをしてくれた。だから、ウィナーズ・サークルに立てたんだ。ほんとうに最高の勝利だった。
●マイケル・アンドレッティ(Michael Andretti)
 アンドレッティ・グリーン・レーシング共同オーナー
 前から予想していた通り厳しい戦いだったが、先月ここで12時間のシミュレーション走行をやったのが役に立った。おかげで万全の体制で本番に臨むことができた。ブライアンが乗っていた時に問題が起こった最後の20周までは、実に楽しいレースだった。あの時ギヤボックスが不調になりさえしなければと思う。アキュラにとって初めてのスポーツカーレースはそれでも最高の出来だった。
●ロバート・クラークHPD社長
 言葉では言い尽くせない気持ちだ。たぶん今まで生きてきた中で、こんなに感動したことはほとんどないだろう。このために、ものすごい努力を重ねてきた。いろいろなカテゴリーのレースで勝利を経験してきたが、これほど上手くいくとは思ってもみなかった。HPDだけではなく、アキュラにとっても、本当に長い道のりだった。チームのスタッフ、スポンサーやドライバーをはじめとする関係者全員にお礼を言いたい。