ALMS

アウディR10 TDI、ソルトレイクシティで総合2位

<Audi>
【第5 戦 :ソルトレイクシティ】
・シリーズリーダーのマクニッシュ/カペロ組、驚異的な巻き返しによりクラス優勝、ライバルとの差を拡大
・アウディR10 TDI、5 戦連続でLM P1 カテゴリーの1-2 フィニッシュを達成
・2 台のアウディR10 TDI がそれぞれラップリーダーに
2007 年アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)第5 戦が米国ユタ州ソルトレイクシティで開催されました。アウディスポーツ ノースアメリカのリナルド・カペロ/アラン・マクニッシュ組とエマニュエル・ピロ/マルコ・ヴェルナー組は、LMP1 カテゴリーにおいて、アウディR10 TDI を5 戦連続で1-2 フィニッシュに導きました。
8 番グリッドのピロは、素晴らしいスタートダッシュを決めて一気に7 台をパス、首位で第1 コーナーに飛び込みました。一方カペロは、予選では8位のタイムをマークしていたもののセッション終盤にスピン、チームは4 本すべてのタイヤを交換する決定を下し、グリッド最後尾からのスタートとなりました。カペロもスタートよく飛び出すと、ライバルを次々とオーバーテイクし、フルコース・イエロー・コーションが解けるとピロに次ぐ2 位につけました。
ピロは22 周目にピットイン、首位のままヴェルナーにR10 TDI のステアリングを委ねます。これにより、カペロが暫定首位に立ちますが、すぐに彼もピットに入りました。初回ピットストップが完了し、レース前半戦が終わる頃にはマクニッシュがレースをリード。2台のアウディR10 TDIは、ともに第2 スティントを長く取る戦術を採用しました。最終的に、マクニッシュはLM P2 カテゴリーのポルシェから9.9 秒差の2 位でチェッカーを受け、カペロとともにLM P1 カテゴリーにおいてライバルとのポイント差を拡大することに成功しました。ヴェルナー/ピロ組は総合6 位、LM P1 カテゴリー2 位でゴールし、アウディR10 TDI の5 連続カテゴリー1-2 フィニッシュに貢献しました。
アウディR10 TDI の次なる戦いの場は、ルマン24 時間(6 月16、 17 日)です。ALMS第6 戦ライムロックは、7月7 日に開催されます。

【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
ソルトレイクシティでも、今季レギュレーションが軽量のLM P2 マシン優位に作用することが確認された。実際の予選タイム差は、インゴルシュタットで実施したコンピュータ・シミュレーションとほぼ一致していた。ドライバーとチームスタッフは、全力を尽くしてLM P1カテゴリーを制してくれた。今後はしばしルマン24 時間に100 パーセント集中する。ルマンでは、(同レースを主催する)ACO のレギュレーションが適用され、LM P1 カテゴリーが本来の姿に戻る。LM P1 は、スポーツ・プロトタイプの頂点を極めるクラスだ。
リナルド・カペロ (アウディR10 TDI#1)
素晴らしい結果だ。アランと私は全力でドライブし、クルーも最高のサポートをしてくれた。予選終了後は「優勝など夢だ」と思っていたが、序盤を過ぎた頃には、十分勝てるポジションにいた。今日はマシンスピードもあったので、総合優勝まであと一歩に迫ったが、やはり燃料タンクのサイズが足かせになってしまった。私が担当したスティントでは、R10 の走りは凄まじかった。長い時間、エマニュエルの後ろを走っていたが、あの時にパスできていたら我々が優勝していたと思う。
アラン・マクニッシュ (アウディR10 TDI #1)
リナルド(カペロ)は、グリッド後方から素晴らしいスタートを決めただけでなく、序盤のフルコース・イエローの直後には2 位にポジションを上げてくれた。2 台のアウディはパフォーマンスが拮抗していたため、“EP(ピロ)” をコース上で抜くことができなかった。私はマルコの12 秒前方、5位でレースに復帰し、その後は全力でドライブした。今日のR10は、これ以上は不可能と思うほど速かった。残念ながら総合優勝には及ばなかったものの、2 位フィニッシュという結果は、当初の予想をはるかに上回っている。
デイブ・マラジ (アウディスポーツ ノースアメリカ チームディレクター)
今日は2 台とも非常に良いパフォーマンスを示してくれた。エマニュエルのスタートは、私が知るかぎり、史上もっともエキサイティングだったと言っても過言ではない。今シーズンから燃料タンク容量が90 リットルから81 リットルに引き下げられなかったら、アウディが勝利を掴んでいたに違いない。だが、金曜日の予選結果から判断すると、今日のリザルトは予想外の贈り物と言えるだろう。チームはいつもどおり一致団結し、素晴らしい仕事をしたおかげで、アラン、リナルド、エマニュエル、マルコが見せた戦闘力に繋がった。
【ALMS第5 戦 ソルトレイクシティ結果】
1. マーセン/ブリスコー (ポルシェ) 66 ラップ
2. カペロ/マクニッシュ (アウディR10 TDI) +9.932 秒
3. ベルナール/デュマ (ポルシェ) +57.191 秒
4. ライツィンガー/ワレス (ポルシェ) 1 分28.563 秒
5. スミス/ダイソン (ポルシェ) 1 分50.637 秒
6. ピロ/ヴェルナー (アウディR10 TDI) 1 分57.262 秒
7. フェルナンデス/ディアス (アキュラ/ホンダ) -5 ラップ
8. ギャビン/ベレッタ (コルベット) -5 ラップ
9. マグヌッセン/オコネル (コルベット) -5 ラップ
10.フィールド/フィールド/ベリー (クリエイション-ジャッド) -6 ラップ