ALMS

アウディR10 TDI、引き続きチャンピオンシップをリード

<Audi>
【第3 戦 :ロングビーチ】
・アウディR10、LM P1 カテゴリーで1-2 フィニッシュ
・エマニュエル・ピロ、アクシデントによりトップを譲る
・アウディR10、LM P1 カテゴリーで無敗記録を更新
4 月14 日にカリフォルニアのロングビーチで行われたアメリカン・ルマン・シリーズ第3 戦で、アウディはLMP1 カテゴリーにおいて1-2フィニッシュを飾り、チャンピオンシップにおけるアウディのリードは続いています。アウディR10 TDIは、LM P1カテゴリーで11連続勝利を記録しています。このロングビーチの市街地コースにおいて、リナルド・カペロ/アラン・マクニッシュ組はLM P1 カテゴリー優勝、総合では7 位につけ、エマニュエル・ピロ/マルコ・ヴェルナー組はLM P1 カテゴリー2 位、総合9 位のゴールとなりました。この2 台のR10TDI より先にゴールしたのは、150kg も軽いLM P2 カテゴリーのマシンのみです。ALMSでの10 連勝の快挙の後、13 ヶ月前にデビューして以来初めて、650hp のアウディR10 TDIはレース総合での勝利を逃した形となりました。
ALMS 史上で最短のレースとなる1 時間40 分の市街地レースの開始から45 分後、ポールポジションからスタートしたダリオ・フランキッティ(ホンダ/アキュラ)はエマニュエル・ピロにトップを譲りますが、ピロはレース中盤のヘアピンで他車に接触されスピン、リアタイヤのパンクによりピットストップを余儀なくされました。代わってステアリングを握ったマルコ・ヴェルナーは、1 ラップの遅れにもかかわらずLM P1 カテゴリー2 位でフィニッシュしました。
アウディR10 TDI の1号車を駆るリナルド・カペロはレース開始から30 分後、ごみによってブレーキ冷却ダクトが詰まったためにピットイン。今回のレースではイエローフラッグによるコーションピリオドが一度しかなかったため、アラン・マクニッシュはレース終了までもう一度給油をしなければならなかったにもかかわらず、LM P1 カテゴリー1 位でレースを終えました。
次回のレースは4 月21日、テキサス州ヒューストンで開催されるアメリカン・ルマン・シリーズ第4戦となります。
【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
セント・ピーターズバーグでの経験から、このレギュレーションのもと、さらに市街地コースでは、軽いLM P2と争うのは非常に難しいということはレース前からわかっていた。更にアキュラ/ホンダやポルシェのライバル車達も今年は更に速くなってきている。 LM P1 カテゴリーにおいては、R10 TDI は今回のロングビーチでも引き続き強さを証明した。今回可能な限りのポイントを獲得できたことはチャンピオンシップ争いにとって非常に重要なことだ。
リナルド・カペロ(アウディR10 TDI#1)
今回は、序盤からブレーキダクトの詰まりによってブレーキがオーバーヒートしてしまい、楽しいレースとは言えなかった。 ダクトの詰まりは取る事が出来たので、ピットストップを早める作戦は正しかったと言えるが、その後の給油のためだけのピットインはしなくて済むように、2 度目のイエローコーションがあればと望んでいた。結果的にはチャンピオンシップではリードしているし、ヒューストンではさらに良いレースをしたい。
アラン・マクニッシュ(アウディR10 TDI #1)
今回のレースとして見れば、総合での成績は残念だ。予選が終わりLM P2 のアキュラとポルシェのスピードを見て、彼らはかなり速いペースで走るだろうと予想していた。気温が上がることによって路面のグリップが我々に味方してくれることを望んでいたが、残念ながら叶わなかったようだ。ヒューストンでは良い成績が残せるよう全てのデータを分析する必要がある。ただ、全体的な観点においては我々はLM P1 カテゴリーでは勝利しているし、チャンピオンシップでもリードしている。
デイブ・マラジ (チーム アウディスポーツ ノースアメリカ、チームディレクター)
「毎日が日曜日ではない」という諺がある。いつも良い日とは限らないという意味だが、今日はその中の一日だったということだ。R10 TDIの1 号車はブレーキとタイヤのトラブルに見舞われたことにより早めのピットストップを強いられ、その後イエローフラッグが無かったため再度ピットストップをしなければいけなくなった。その間に2号車も非常にいいレースをしていたが、GT2カーにヘアピンで接触され、リアタイヤがパンクしてしまった。アウディR10 TDI の驚くべき優勝記録は、特に市街地レースで脅かされてきたが、今回ついに連勝ストップが現実のものとなってしまった。
【ALMS 第3 戦 ロングビーチ 結果】
1. ベルナール/デュマ (ポルシェ) 74 ラップ
2. マーセン/ブリスコー (ポルシェ) +0.770秒
3. ライツィンガー/ウォレス (ポルシェ) +13.467秒
4. ブラバム/ヨハンソン/デイトン (アキュラ/ホンダ) +35.121 秒
5. ダイソン/スミス (ポルシェ) +48.391秒
6. ハータ/フランキッティ (アキュラ/ホンダ) +59.451秒
7. カペロ/マクニッシュ (アウディR10 TDI) +1 分4.315 秒
8. フェルナンデス/ディアス (アキュラ/ホンダ) −1 ラップ
9. ピロ/ヴェルナー (アウディR10 TDI) −1 ラップ
10.ベレッタ/ギャビン (シボレー) −3 ラップ