＜US-RACING＞
2008年のテキサス初日に、ダン･ウェルドンはウォールに激突してグリーンゾーンで裏返しになったという、ちょっと恐い事故に遭遇。足を怪我したにも関わらず、その後のレースでは4位フィニッシュしました。それから1年後、2009年テキサスにやってきたウェルドンは、迷いも不安もなく、力強い走りでトップスピードをマークしました。「最初から良い感じになっているね。データを見てみると、スピード的には今シーズン最も競争力の高い仕上がりだよ。とても良い兆しだね」と語るウェルドンの、テキサスでのベスト･フィニッシュは3位。所属チームであるパンサー･レーシングは5回も優勝しているので、テキサス初制覇も夢ではないかもしれません。
2位のスピードを記録したのは、今シーズン落ち着いたドライビングでAGRのランキング･トップにいるダニカ･パトリック。去年のテキサス戦では、チームメイトのマルコ･アンドレッティが非常に速かったため、そのマシン設定で走っているようです。「とりあえず、予定どおりの始まりだね。マルコの去年のマシンと全く同じセット･アップにしたの。最初から速くて、トラフィックでもかなり楽に走れたわ。今週末はすごく楽しみ。土曜日は力強い走りができると思う」と元気そうなパトリック。デキサスのスーパー･スピードウェイはお気に入りのようです。
3位に入ったのはミルウォーキー･マイルの優勝を逃したライアン･ブリスコーでした。「今夜は良いプラクティス･セッションとなったよ。グループで走る練習をし、レースでのシミュレーションを行うことができた。ペンスキーのクルマは全体的にしっかりしているよ。レースに向けての調整はまだ終わっていないけど、とりあえず今のところ良い感じなんだ。当然だけど、明日の予選でフロントのほうを狙わなければならないね。まずそれにフォーカスする」と意外にも計画的なブリスコー。去年は3番グリッドから3位フィニッシュしています。
ダリオ･フランキッティは、先週トムトムカラーの緑色だったのですが、今週は乾電池エナジャイザーのカラーリングで登場。4位のスピードを記録しました。実はチームメイトのスコット･ディクソンがこれまでエナジャイザー･カラーで3回登場し、3回とも優勝しているというすごい記録があります。「スコットが無敗だとは知らなかったけど、僕はオリジナル･ターゲット･カラーのほうが運が良いんだ。スコットはマシンを交換したいかもね。とにかく、マシンのカラーリングがどうだろうと、優勝したいんだよ」とダリオ。5位だったディクソンの1ポジション前で初日を終えました。
この2戦連続、悔しいピット･ミスで思いどおりのフィニッシュができなかった武藤英紀。今日の初日プラクティスでは、スーパー･スピードウェイを88周もし、どのドライバーよりも多くのマイルを稼いで11位に終わりました。ところで、チームリーダーのトニー･カナーンですが、なんと武藤のためにアメリカ人の彼女を募集しているようですよ。インディカー公式ホームページのビデオ･ブログで“デート･ヒデキ”というキャンペーンを開始しました。武藤とデートしたいアメリカ人女性は、特別に用意されたメールアドレスdatehideki@indycar.com にラブ･メッセージを送信！ 武藤には内緒で計画したそうですが、果たしてアメリカ人のガールフレンドはできるんでしょうか。URLはこちらです：
http://indycar.neulion.com/indy/console.jsp?catid=11&id=331
先週のミルウォーキー･マイルを休んだミルカ･デュノは今週復活。去年までバックマーカーだったデュノですが、インディ500ではしっかりとレースをしていただけに、ちょっと成長した感じがあります。今日はトップ10入りの9位でした。これからデュノをもっと詳しくミルカ・・・
先週のミルウォーキー･マイルでベテランのポール･トレイシーがドライブし、ハンドリングのトラブルで苦んで17位という結果に終わったフォイト･レーシング。今週からカーナンバー14のハンドルを握るのは、AJフォイト4世です。チーム･オーナーであるフォイトの地元、テキサスのレースだけに、ここは孫がドライブすることになったようですね。いつもじいちゃんに怒られてばかりいた孫は、昨年他のチームで走っていました。今日は14位のスピードを記録しましたが、今回は怒ることなく、孫のために良いクルマを用意して欲しいものです。
インディ500でみごとルーキー･オブ･ザ･イヤーとなったアレックス･タグリアーニ。第5戦ミルウォーキー･マイルをスキップし、テキサスにやってきました。2001年CARTテキサス戦で、前代未聞の2時間前の突然のレース･キャンセルがありましたが、タグアーニはそれ以来の走行とだそうです。わずか25周走行し、16位となりました。
サラ･フィッシャーはインディ500に続く、今季2戦目のレース･ウィークエンドを迎えました。自ら作ったチーム、“サラ･フィッシャー･レーシング”のオーナーで、チーム･スポンサーもしっかりついています。去年から大きく状況が良くなったため、テキサス以降もいくつかのレースに参戦する予定。若干19歳でインディ･デビューを果たしたフィシャーですが、最近はぐっときれいになってきましたね。ぜひdatehideki@indycar.com にラブ･メッセージを送ってはどうでしょう。
もう真夏を思わせるような暑さとなったテキサス。快晴となった初日は、日も沈みかけた午後7時45分からプラクティスがスタートしました。夜になってもその蒸し暑さは残り、この時期のテキサスで日中にレースをしたら大変なことになるというのをあらためて感じました。明日の予選はちょっと早い5時半からなので、暑さがまだ残っているかもしれません。今回のプラクティスは、www.indycar.com で生中継され、日本でも見ることができたそうです。明日と明後日は確実に見れるかどうか分かりませんが、皆さんトライしてはどうでしょう。予選は日本時間の土曜日午前7時30分からスタート。決勝は日曜日の午前10時40分です！