<US-RACING>
ポール・ポジションに輝いたのは、昨年のウイナーで昨日トップタイムを記録したグラハム・レイホール。今年からポールを獲得したドライバーは、1ポイントを手に入れることができるので、レイホールは今シーズン初めてポイントをゲットしたドライバーになりました。チャンプ・カー出身のニューマン・ハース・ラニガン・レーシングにとって、インディカー初ポールです。
レイホールの元チームメイトのジャスティン・ウィルソンは、今日も素晴らしい速さを見せました。低予算チームのデイル・コイン・レーシングに所属するウィルソンですが、予選でみごと2位。同チームの歴代予選結果の最高記録を塗り替え、オーナーのデイル・コインは大喜びでしたよ。
チームメイトの予選タイムが伸び悩む中、AGRのリーダー、トニー・カナーンが相変わらず力強い走りを見せて3位に入りました。セント・ピータースバーグで4回もトップ5フィニッシュを果たしてきたカナーンは、こんどこそ優勝できるでしょうか。
4位に入ったのは、チーム・ペンスキーのライアン・ブリスコー。去年のレースは6番グリッドからスタートし、クラッシュでリタイヤしましたが、今年から同じオーストラリア人のウィル・パワーが加わったこともあり、同郷の先輩としてつまらないミスは許されませんね。
期待の武藤はマシンのバランスをうまくつかめず、19位という結果でこの日を終えました。チームメイトのマルコ・アンドレッティも同様にタイムを縮めることが出来ませんでしたね。カナーンはトップスリーに入りましたが、ダニカ、マルコ、武藤の3人はちょっと伸び悩んでいます。明日はピットインのタイミングをずらして、ジャンプアップを狙うしかない?
今日ウィルソンとともにトップ・チームを脅かしていたのは、コンクエスト・レーシングのアレックス・タグリアーニ。インディカー・シリーズ唯一のカナダ人は、ファイアストン・ファスト・シックスへの進出にわずか0.0251秒及ばず。しかし昨年のチャンピオン、スコット・ディクソンを上回る7番手のグリッドを獲得したのはすごいです。
今年もホンダとアキュラが大会スポンサーとなったセント・ピータースバーグ。世界金融危機発祥の地であるアメリカで、かつてないほど自動車業界に厳しい年となっていますが、毎年同じ場所にブースを設置し、こうしてイベントをサポートするのは重要なことだと思います。
昨日の空模様とは打って変わり、朝からみごとな青空が広がったセント・ピータースバーグ。去年のレースはスタート直前に大雨に見舞われて波乱のレースとなりましたが、明日のレースは天気予報によると、曇り時々晴れになるそうです。
今シーズンからストリート、ロード・コースでレッド・タイヤの使用が始まりました。明日のレースでは、このタイヤをどう使うかが勝負を決めるでしょう。ドライバーは予選終了から1時間以内に、レーススタート時にどちらのタイヤ(レッドかブラックか)を装着するのか指定しなければいけません。インディカーの発表によると、15人のドライバーがレッド・タイヤでスタートするそうです。
スポンサーの撤退により、今年はインディカー参戦を断念し、ALMSに舞台を移したボビー・レイホールですが、息子グラハムがポールを獲得すると、息子のもとへ祝福しにきました。記者の質問に対し、「レイホール家として、アンドレッティ家を大きく上回るのはうれしい」と答えていましたよ。チャンプカーでレッド・タイヤを熟知しているだけに、2連覇も夢ではありません。
みなさん、ウイナーが誰になるか、決まりましたか? 締め切りは日本時間の23時ですよ! ではまた明日!