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アメリカン・ル・マン・シリーズ 第6戦 ミド-オハイオ【決勝日】フォト&レポート

<US-RACING>

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LMP2アキュラ勢のワンツーから始まったレースは、LMP1クラスの意地を見せたアウディが逆転のワンツー・フィニッシュを飾った。予選では5位に甘んじた2号車のアウディだったが、スタート・ドライバーのマルコ・ベルナーが、レース開始からわずか7分、GTクラスの周回遅れにつかまったアキュラ2台の隙を付き、次々にパスしてリードを奪った。1号車のアウディも2号車に続いて上位に躍進し、レース序盤でアウディがワンツー体制を構築する。その後はP2クラスを引き離して、ベルナーから2号車を引き継いだルーカス・ルアーを先頭に、今シーズン2回目のワンツー・フィニッシを達成した。「チームのすべてが完璧だったね。オフシーズンをとおしてミシュランとともに有益なテストを行い、進歩できている。僕たちはストリート・コースでも同様に良い走りができた。トップ・レベルのコンビネーションだよ」とベルナー。ウィニング・ラップを終えてピットに戻ってきたルアーを迎えたベルナーは、マシンの上でがっちりと抱擁を交わし、喜びを分かち合っていた。

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LMP2クラスの優勝は、ティモ・バーンハード/ロメイン・デュマ組のペンスキー・ポルシェ7号車。レース前半にP2クラスの主導権を握っていたド・フェラン・モータースポーツが、ピット中に火災というトラブルによって戦列を去ったことで、P2クラスのリーダーを引き継いだ。昨年までならここからいっきにペンスキーがリードを広げに行くが、今年はアキュラ勢がぴったりとマークし、レース終盤はアキュラ勢のハイクロフト・レーシングとコンマ5秒以内という接近戦を演じる。最後はハイクロフトのデイビッド・ブラバムがハーフ・スピンするミスを犯し、勝負あり。0.609秒差で辛くもP2クラス優勝を手に入れた。「今日は激しいバトルができて、とてもエキサイティングだったよ。総合優勝ではないが、とても良い優勝だ。コースは僕達に合っていたし、チャンピオンシップにとっても良い結果だね」とデュマ。アキュラとの激戦を制することができた喜びを語る。

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レース終盤にペンスキーと熱戦を演じたアキュラ勢のハイクロフト・レーシング。序盤は2番手スタートから順調に周回を重ねていたが、バックマーカーの処理に手間取り、順位を落としてしまう。一時はペンスキーの二台に前を行かれ、6号車からは激しいブロッキングにも遭うものの、常にプレッシャーをかけ続けた。そしてレース残り13分、ホーム・ストレート上でロバートソン・レーシングのフォードGTを挟み、コース上でスリーワイドの展開に持ち込むと、ターン1のインサイドから2台まとめてオーバーテイク。さらに7号車を追い詰めてパスのチャンスを伺うが、結局レース終了までに機会は訪れず、クラス優勝を逃すことになった。「僕とデイビッドはかなりプッシュしていたよ。渋滞につかまって順位を落としてしまったけど、リードを取り戻そうとチャンレンジしたんだ。今日の結果はとても嬉しい。この勢いを残りのシーズンでもキープしていきたいね」とスコット・シャープ。前日の予選で苦しんだフェルナンデス・レーシングも6号車ペンスキーをかわし、アキュラはツー・スリー・フィニッシュでホームレースを終えている。

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ポール・スタートのアキュラ勢ド・フェラン・モータースポーツは、アウディに総合リードを奪われたものの、クラス・リーダーの座は守っていた。しかしレース開始から1時間38分、シモン・パジノウがピットに入った際、給油ホースを抜く前にマシンを発進させてしまい、ホースがちぎれて燃料に引火。マシン後部が激しく炎上する事態となる。セーフティ・クルーの迅速な対応で火は消し止められたが、予選の主役だったド・フェラン・モータースポーツはここでリタイア。給油担当メカニックも怪我を負ってしまう後味の悪いレースになってしまった。総合4位からスタートしたアンドレッティ・グリーン・レーシングは、レース早々にコース・アウトを喫し、長時間のピットインを強いられる。何とかコースに戻るも挽回は難しく、8周遅れの総合14位でレースを終えた。

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インディカー・シリーズの予選終了後、午後2時10分にアメリカン・ル・マン・シリーズのグリーン・フラッグが振られ、アキュラはワンツーをがっちりキープしてターン1を通過した。日中の暑さそのままに、気温30度のもとで行われた第6戦。ただでさえパッシングが厳しいこのミド-オハイオでは、バックマーカーの処理にも大きな労力が割かれることになり、特にまったくスピードの異なるGTクラスが混走するアメリカン・ル・マン・シリーズではさらに神経を使う必要がある。ライバルとの差を1秒広げることは難しく、次々と現れるバックマーカーの処理に手間取って3秒失うこともざら。耐久レースならではの難しさがある。