INDY CAR

ロジャー安川、残念ながらリタイアでレースを終える

<Speed of Japan>
IRLインディカー・シリーズ第3戦
BRIDGESTONE INDY JAPAN300mile順延決勝日
2008年4月20日(日曜) 栃木県ツインリンクもてぎ
前日、路面コンディション不良により順延となったIRLインディカー・シリーズ第3戦「INDY JAPAN 300mile」。ツインリンクもてぎ周辺は、決勝予備日の4月20日(日曜)も前日同様強い北風と曇り空の一日となったが、雨になることはなく、前日問題となった路面の水の染み出しも無事処理され、全200周でのレースは無事行われた。
前々日の雨で予選がなくなったインディジャパンでは、そのグリッドが前戦までのポイント順で決まっており、ベック・モータースポーツからこのレースにスポット参戦するロジャー安川は、最後尾となる18番グリッドからレースをスタートした。安川の乗る77号車Interush/Wellman Racingは、ほぼぶっつけ本番ともいえる状況で走り出したものの、マシンは非常にルース(オーバーステア)で、ピットインを繰り返しながら徐々にマシン修正を加えていくが、トップ集団とのペースには大きな差があり、23周目にはラップダウンを強いられる。しかし、1、2スティント目にあったトップと平均速度で10マイル近い差も3スティント目には時速4〜5マイルほどに縮まり、さらなる上位進出が期待された。
何台かがクラッシュやトラブルに見舞われる中、安川は13番手まで順位を上げ、133周目、ターン4の出口でルースになったこともあって、少し早めにルーティンのピットインをグリーン下で行った。ピット作業を終えてコースへ出た直後、ターン3の進入でフロントのブレーキがロックする現象に見舞われ、フロントストレートでマシンを止め、134周で、3年ぶりのインディジャパンを終えることとなった。安川の順位は14位となる。
ロジャー安川
「久しぶりのインディジャパンでしたが、最後まで走りきることができなくて、来ていただいたファンの皆さんに申し訳ないです。
 決勝前にぜんぜん走ることができず、今日のレースは、クルマの様子を見てから戦略を考えるという予定でしたが、出だしのバランスがよくなかったですね。チームと無線を取り合って、空気圧だったり、ロールバー、ウエイトジャッカーなど、いろいろイジって、クルマもだいぶよくなっていたんですが・・・。
 60〜70周を過ぎたところからいうことを聞いてくれるようになってきたんで。もう何ラップもダウンしていましたが、残り1/4くらいは、他車と同じスピードでいいところを見せられるかなと思ったんですが、残念ながらブレーキがロックアップするという症状のトラブルでマシンを止めることとなってしまいました。壁にぶつけることはなかったのでそれはよかったかな、という感じですね。
 まだ、この後の予定は決まっていませんが、なんとかインディ500にも出られるようにがんばりますので、皆さん応援してください!」