CHAMP CAR

フランス人のブルデイが再び速さを見せ、オランダのポールを獲得

<Champ Car World Series>
チャンプ・カー・ワールド・シリーズではすでに聞き飽きていることだが、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)がまたしても隊列を率いてレースをスタートすることになり、今シーズン6回目、キャリア通算31回目のポール・ポジションを獲得した。シリーズ・チャンピオンシップのリードを54点に拡大し、4年連続のチャンプ・カー・タイトルは確実に近づいている。
この3年連続チャンピオンは2.83マイル・サーキットを、コース・レコードとなる1分18秒765のタイムで駆け抜けたが、土曜日の朝のプラクティスでは6番手のタイムしか記録できずにいた。ほとんどすべてのドライバーが今朝のセッションからタイムを更新していたものの、2秒以上タイムを縮めたのはブルデイの他には誰もいなかった。このフランス人とともにフロント・ローに並ぶジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は、雨となった金曜日の予選でスタート・ポジションを手に入れた。彼は今シーズン3回のフロント・ローのうち、2回をブルデイと分け合っている。
4人のルーキーがスターティング・グリッドの次の2列目を埋め、PKVレーシングのトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ニール・ジャニ(#21レッド・ブル-ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)が、それぞれ3位と4位からスタートする。ゴメンディは自然の地形を活かしたロード・コースを得意としているようで、今シーズン序盤のモン-トランブランではポール・ポジションを獲得した。
3列目を形成するのは2006年のチャンプ・カー・アトランティックでライバル関係にあった、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)。レイホールは過去2戦でポディウムに乗り、今シーズン4度も表彰台を獲得している一方、パジノウはいまだ表彰台を目指す旅を続けている。
ベルギー人ドライバーのヤン・ヘイレン(#34グラフィプリント・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、今シーズン・ベストの予選を記録し、コンクエスト・レーシングのマシンで7番グリッドに入った。ヘイレンはオーストラリア人ドライバーのウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と並んでスタートし、パワーは8位となった。
ミナルディ・チームUSAのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)と、ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、5列目を形成した。ドーンボスは“ホーム”コースで母国のファンをわくわくさせる走りを披露しようとしている一方、クラークは前戦の出場停止から復帰している。
ファノス・リゾート・チャンプ・カー・ヨーロピアン・カップ争いは、ブルデイのポールとレイホールの予選結果によって、ニューマン/ハース/ラニガン・レーシングが、パジノウとパワーが所属するチーム・オーストラリアとの差をさらに広げている。
バーバリア・ビール・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・オランダ・プレゼンテッド・バイ・アウディ、グラン・ハーツ、パイオニア・アンド・ジャンボは、日曜日の現地時間午後1時(アメリカ東部時間午前7時)にグリーン・フラッグが振られる。その模様は、ヨーロッパではユーロスポーツ2、アメリカではESPNクラシックで視聴可能。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて観ることが出来る。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「正直言ってポールを獲れるとは思っていなかったよ。はじめの15分にそう感じたけど、最初のアタックではマクドナルドのマシンに多くの変更を与えず、ほんとうに頑張ったんだ。レッド・ブリヂストン・オルタネート・タイヤでコース・インしたときは、素晴しいバランスになった。マシンが生き生きしているようで、すごいタイムが出せたよ。この位置にいるのは素晴しいことだね」
ジャスティン・ウイルソン:「今日、速さが不足していたことにはとてもがっかりしているよ。いくつか問題を抱えていて、予選ではほとんど何も出来なかった。2回目のアタック中にはリア・タイヤがささくれ磨耗を起こしていた。それが僕たちだけの問題なのか、そうでないのかは定かでないけどね。幸運にも僕たちは昨日フロント・ローを獲得しているから、今は良いレース・カーを仕上げることに集中するよ」
トリスタン・ゴメンディ:「ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラPKVレーシングにとって良い予選になったと思うよ。シーズンがほとんど終わっているから、プレッシャーもなく戦えている。一生懸命作業したから完璧なセット・アップになってきているよ」