<Champ Car World Series>
3度のチャンピオンであるセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、ロード・アメリカのチャンプ・カー・ジェネラック・グランプリを訪れたすべての人に、彼が今年のタイトル争いでもいまだ倒すべき目標であることをはっきり見せ付けた。ブルデイは4.048マイルのコースを102秒385で走り、1秒近くの大差をつけて今日の予選初日をリードした。
今日の暫定ポールを手に入れたことにより、このフランス人はフロント・ロー・スタートを確定。幾多のレースが行われてきたこの有名なコースにおいて、出場した4レースすべてがトップ2からのスタートとなった。彼にとって不運なのは、いずれのフロント・ロー・スタートも優勝に繋がっておらず、ブルデイが2回以上レースをしたチャンプ・カーのコースでは、唯一勝ったことがないコースがこのロード・アメリカなのだ。
ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ/DP01/ブリヂストン)は2位に入り、10周目にベスト・ラップの103秒416をマークする。チャンピオンシップ・ランキングで3位のパワーは、ルーキーのニール・ジャニ(#21レッドブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)を0.3秒上回り、スイス人ドライバーのジャニは3位。ここ5戦で3回もポディウム・フィニッシュを手に入れている調子の良いジャニは、チャンプ・カーの初優勝を狙っているところだ。ちなみにロード・アメリカは初優勝のドライバーが生まれやすく、過去に7人もの初優勝者を出している。
昨年、ロード・アメリカのポール・シッターとなったダン・クラーク(#4ミナルディUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、このセッションで4位のタイムを出し、ジャスティン・ウィルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は5位に入った。6位のタイムを記録したのは、ルーキーのライアン・ディエル(#28パシフィック・コースト・モータスポーツ・コスワース/DP01/ブリヂストン)。今日の予選はディエルにとってチャンプ・カー・キャリアでベストの結果となった。
チャンピオンシップ・ランキング2位につけているルーキーのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、サンノゼのレースで優勝したが、ロード・アメリカの予選初日は7位。彼のロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバルとなる、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィニャーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)をわずかに上回り、パジノウは8位に入った。
アレックス・タグリアーニ(LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は9位。オリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10となる。
ジェネラック・グランプリ・アット・ロード・アメリカの最終予選は、土曜日のアメリカ中部時間午後2時10分(東部時間午後3時)に始まり、決勝は8月12日、日曜日現地時間午後2時(東部時 間午後3時)を予定している。アメリカではABCの生中継を見ることができ、また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエ ブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「マクドナルド・チームにはほんとうに感謝しているよ。彼らが一生懸命仕事をして素晴らしいマシンに仕上げてくれた。予選は簡単でないけれど、あれだけ速く走れるとは思わなかったね」
ウィル・パワー:「色々なカテゴリーがここを走っているから、様々なタイヤ・コンパウンドが路面についているね。そのため、みんながマシンのセット・アップに悩んでいたと思うんだ。最後のセッションで何とかコツをつかんだ気がする。明日はもっと速く走れると思うよ」
ニール・ジャニ:「今朝のプラクティスは最悪だったんだ。最速タイムより2.4秒もの差があったよ。そこでちょっと心配していたけど、午後のセッションではマシンを大きく改善できた。今日は3位で満足しているよ」