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インディ・カー・シリーズ 第13戦 ミシガン[予選日]フォト&レポート

<US-RACING>

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2007年シーズンも残すところ5戦となった第13戦、ミシガンのポール・ポジションを獲得したのは、現在ポイント・リーダーのダリオ・フランキッティだった。この日、3番目と早い順番に登場したフランキッティは、いきなり今週末の最高速となる218.308mphのスピードを記録する。その後、サム・ホーニッシュJr.に0.3マイル差まで迫られるが、残りのドライバーは218マイルさえも超えることが出来ず、そのままフランキッティがポールを確定させた。今シーズン、ショート・オーバルで圧倒的な速さを見せたフランキッティが、2マイルのスーパー・スピードウエイでの速さも示した。「最後はマシンが少しナーバスになってしまったけど、ほんとうに良い予選になったね。クルーのみんなはすばらしいマシンに仕上げてくれた。明日のレースに関してはかなり良い感触を持っているよ」と喜ぶフランキッティ。現在3連勝中と波に乗るディクソンに傾きかけていたタイトル争いの流れを、ぐっと手繰り寄せる貴重なポール・ポジションとなった。

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第7戦リッチモンドから優勝が遠ざかっているサム・ホーニッシュJr.は、今シーズン4回目のフロント・ロー獲得に成功した。この日、予選で唯一フランキッティに対抗できたホーニッシュJr.は5番目にアタックを行い、オーバルを得意とする彼らしい豪快な走りで、1周目に218.024mphを記録。このままスピードを上げてフランキッティのタイムを上回りたいところだったが、2周目は218マイル台に届かず、0.3マイルの差で惜敗した。「求めていた結果ではないね。チームと僕は最初のプラクティスと2回目との間に、セット・アップの大きな変更を決めたんだけど、2回目のプラクティスでは思ったほどスピードが伸びなかった。ギアの設定を少し間違ったようだが、明日に向けて十分なスピードがあることはわかったから、予選前にもう一度変更を行うことが出来たんだ。それが良かったね。明日は僕たちのレースが出来ると思うよ」と話すホーニッシュJr.。昨年は4勝をあげてチャンピオンを獲得したホーニッシュJr.だが、今シーズンはここまで1勝に留まっている。苦戦続きのチャンピオンが明日のレースで再び輝きを取り戻せるだろうか。

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いつもどおり予選好調のエリオ・カストロネベス。今日のスピードはフランキッティに及ばなかったものの、217.894mphをマークしてきっちり3位に滑り込んだ。これで今シーズン9回目のトップ3入りとなり、予選男の実力を発揮しいている。だが決勝ではトップ3フィニッシュが4回しかなく、トップ10圏外が同じ4回もあり、予選のスピードを決勝に活かしきれていないのが現状。明日のレースでこのポジションを維持できるかが注目される。「今日はレース・セットアップを一生懸命やって、予選のセッティングには集中しすぎないようにしていたんだ。それなのにトップに近いタイムが出せたね。サムが近くのグリッドからスタートするので、ドラフティングを使い合えば前に出れると思うよ。トラフィックでのハンドリングも良くなっている。明日はトラブルに巻き込まれない限り、良い結果が出ると思うね」と自信を見せるカストロネベス。第2戦以来となる優勝を何とか勝ち取りたい。

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曇天のミシガン・インターナショナル・スピードウエイ。朝のうちは晴れていたものの、時間が経つにつれて薄い雲がコース上空を覆い始め、予選が始まるころには一面に雲が広がる。最高気温は29度まであがり、湿度も高かったため、蒸し暑さを感じた。昨年は雨でレース・スタートが遅れたこのミシガン。明日の天気は雨が降ると予想されているだけに、無事レースがスタートするのか心配される。

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プラクティスの総合トップとなったヴィジョン・レーシングのトーマス・シェクター。このミシガンはデビュー・イヤーの2002年にポール・トゥ・ウインで制しているだけあって、さすがの速さを見せている。予選でもアンドレッティ・グリーン、ペンスキー、チップ・ガナッシの3強に割って入る活躍で、オーバルでは今シーズン初のトップ6入りを果たした。「僕らが出来るベストを尽くせたからうれしいよ。チームのみんなが一生懸命に働いてくれているのでとても感謝している。トップ10でスタートできるのは凄く嬉しいことなんだ。プラクティスでも僕たちがレースに向けて良いマシンを持っていることを証明できた。明日のレースを楽しみにしているよ」と語るシェクター。チームを牽引するベテランが、明日のレースでもダーク・ホースになることは間違いない。3強相手にどこまでの走りをしてくれるだろうか。

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松浦孝亮にとってこのミシガンは、デビュー・イヤーにフロント・ローを獲得している相性の良いコースであり、今週末もプラクティスからトップ10に入っていた。予選は15番目登場した松浦。2周目に215.371mphを記録するも、それ以上はスピードを伸ばせず、14位で予選を終えることになった。「マシンは良いんですが、予選ではもう少しスピードが欲しかったですね。予選と決勝が違うことはわかっていますけど、今日はもう少し速く走れていたと思います。レースに向けては良いセットアップが見つかっているので、このまま進歩し続けたいと思います。明日のレースが楽しみです」と話す松浦。14位からの追い上げを期待したい。

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第11戦ナッシュビルではクラッシュによるマシン修復が間に合わず、レースを欠場したミルカ・デュノは、第8戦のアイオワ以来の参戦を果たした。出場するレースのたびにクラッシュを演じてしまっているデュノだが、今日もプラクティス開始わずか20分でスピンを喫し、ピット・レーン近くのウォールにヒット。幸いマシンのダメージは少なかったものの、絶えないアクシデントにチームも頭を悩ませている。一方、第7戦テキサス以来の出場となったジョン・ハーブは、セッション終了15分前にターン4のウォールに激突。ハーブの体に問題はなかったが、マシンのダメージはひどく、チームは予選の出場を見送る羽目になった。今週末は6戦ぶりに20台のマシンが揃うものの、レギュラー組でないデュノとハーブは、やはり実力を出し切れていない状況が続いている。

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2シーターの同乗体験はチャンプ・カーが有名だが、インディカーにも2シーター・イベントがあり、今週末のミシガンで行われている。マシンは少しばかり旧式なものの、インディカーのスピードを体験するには十分。ファンはミシガンの2マイル・オーバルで、未体験のスピードを心から楽しんでいた。