<アウディ・ジャパン>
アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)
【第7 戦 :ミッドオハイオ】
・ エマニュエル・ピロ/マルコ・ヴェルナー組、シーズン2 度目の勝利
・ アウディR10 TDI、134 周中67 周でトップを走行
・ 長い給油時間により総合優勝を逃す
アウディR10 TDI のアメリカン・ルマン・シリーズでの無敗記録は続いています。第7戦となるミッドオハイオで、チームアウディスポーツ ノースアメリカはLM P1クラスで堂々の1-2フィニッシュを飾りました。エマニュエル・ピロとマルコ・ヴェルナー組は、トップとわずか15.073 秒差の総合3 位でゴールし、総合優勝を逃す結果となりました。チームメイトであるリナルド・カペロ/アラン・マクニッシュ組は総合5 位、LM P1 クラス2 位でゴールしました。
アウディR10 TDI は150 キロ軽いLM P2 カテゴリーマシンを苦しめました。エマニュエル・ピロはスタートで飛び出して順位を一気に8 位から3 位に上げ、その後わずか7 周でファクトリーマシンのポルシェ2 台を抜き、総合でトップに立ちました。さらにレース開始から1 時間で、ピロは2 位との差を10 秒までひろげました。
エマニュエル・ピロからアウディR10 TDI #2を引き継いだマルコ・ヴェルナーも、同様に力強い走りを見せました。ヴェルナーは1 回目のピットストップ中に奪われたトップを、わずか数周で取り返しました。134 周中67 周と、他のどのマシンより長い間トップを走行し、ほとんどの周で最速ラップだったにも関わらず、ピロ/ヴェルナー組は総合3 位という結果になりました。これは、ディーゼルマシンの燃料タンクは、ガソリンマシンより9リッター小さくしなければいけないという今年からの新レギュレーションによるもので、これによりLM P2 カテゴリーマシンは、給油時間がアウディR10 TDI よりも格段に短くて済むためです。
リナルド・カペロとアラン・マクニッシュはオープニングラップでLM P2 マシンによってコース外に押し出され、タイヤ・ウォールと接触しました。これによりアウディ R10 TDI #1 は順位を大きく落とし、さらに1 回目のピットストップでボディのフロント部の交換を強いられました。その後はコンスタントに早いラップタイムを刻み、アラン・マクニッシュは総合5 位、LM P1 カテゴリー2 位でチェッカーを受けました。リナルド・カペロとアラン・マクニッシュは、ドライバーチャンピオンシップでトップを維持しています。エマニュエル・ピロとマルコ・ヴェルナーにとっては、4 月に行われたセント・ピーターズバーグ以来の好成績となり、長期に渡る不運に終わりを告げました。