INDY CAR

降雨のため予選はキャンセル。松浦孝亮、決勝は18番手からのスタートに

<SUPER AGURI PANTHER RACING>
<2007 IRLインディカー・シリーズ第9戦 サントラスト・インディ・チャレンジ>
【日 程】6月29日〜6月30日
【開催地】バージニア州リッチモンド
【コース】リッチモンド・インターナショナル・レースウェイ
【距 離】0.75マイル(1.206km)

■■■6月29日予選■■■
天候:曇り時々雨/気温:27℃/降雨のためキャンセル
<シーズン折り返しの一戦>
 2007年のIRLインディカー・シリーズは今週末のレースで全17戦の9戦目。ちょうど折り返し点となる。先週のアイオワ・スピードウェイに続き、今週も使用サーキットは全長が1マイル以下のショートトラック。アイオワでは不運にも他車にヒットされたために目指す結果を残せなかったものの、マシンはまずまずの仕上がりとなっており、ショートオーバルにおけるパフォーマンスに対しては自信を深めることができた。リッチモンドではトップグループで戦い抜き、今シーズンのベストリザルトを獲得したい。
<決勝用セッティングに集中>
 天候の心配された走行初日。幸いにもサーキットが雨雲に覆われることはなく、プラクティス1回目は予定通りに開催された。松浦は74周をこなし、16秒1504というベストラップを記録。トップとの差は0.4602秒であった。プラクティス2回目は午後3時15分から。ここでも雨による中断や短縮はなく、予選を前に出場ドライバーたちは計2時間という長いプラクティス時間を走ることができた。松浦の2セッション目のベストは16秒8324。自己ベストを更新することはなかったが、これは決勝用セッティングに集中した結果だ。1回目のタイムが自己ベストとなり、総合17番手でプラクティスを終えている。
<降雨のため予選はキャンセル>
 予選は夜の7時30分にスタートが予定されていたが、7時過ぎにわずかながら雨が降り、スケジュールはずれ込んだ。コースオフィシャルによる懸命の乾燥作業が展開され、コースは走行可能な状態に近づいていったが、あと少しというところで再度雨が降り出した。雨は非常に激しく、30分以上続いたため、オフィシャルは8時15分に予選のキャンセルをアナウンスした。この結果、ポイントランキング順でスタートすることが決定し、松浦は18番グリッドから決勝レースに臨むことになった。
 リッチモンドでの過去の予選リザルトは、デビューイヤーだった2004年が13位、2005年が予選11位、そして2006年が予選8位。1年毎にポジションを上げてきていただけに、4回目のチャレンジを行えなかったことは残念だ。しかし、トップグループでのフィニッシュを果たすべく、決勝レースでは全力を出し切りたい。

■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「レース展開を見極め、焦らずに戦いたいと思います」
「予選はキャンセルになるだろうと予想していましたから、プラクティスでは決勝用セッティングに専念しました。しかし、リヤのグリップが足りず、思った通りのセッティングにできていません。スプリングなど、いろいろと変えてはみましたが、トウ(タイヤの角度)セッティングがズレていたこともあって、ほかのところを変更しても効果が出なかったんだと思います。そのため、決勝用セッティングは今日よりも良くなるはずだと考えています。
 明日は、スプリントカーやシルバー・クラウンなどのサポートレースがあるので、レース前半の路面コンディションは今日とはまったく違うものになるでしょう。その結果、レース展開はかなり激しく動くはずですので、焦らずに戦いたいと思います」
■■■プラクティス総合結果■■■
0.75マイル(1.206km)                出走19台
順位 No.  ドライバー     タイム  平均速度mph(km/h)
1位 11  T.カナーン     15.6093  172.974(278.315)
2位  6  S.ホーニッシュJr.  15.6721  172.281(277.200)
3位 26  M.アンドレッティ  15.6894  172.091(276.894)
4位 10  D.ウェルドン    15.6902  172.082(276.879)
5位  9  S.ディクソン    15.7525  171.401(275.784)
17位 55  松浦孝亮      16.1504  167.179(268.991)
※全車、シャシーはダラーラ、エンジンはHonda、タイヤはファイアストン
■■■スターティンググリッド■■■
予選は降雨のためキャンセル。グリッドは第8戦までのポイントランキング順
順位 No.  ドライバー           ポイント
1位 27  D.フランキッティ        306
2位 11  T.カナーン           255
3位  9  S.ディクソン          254
4位 10  D.ウェルドン          252
5位  6  S.ホーニッシュJr.        242
18位 55  松浦孝亮            120