CHAMP CAR

ジャスティン・ウイルソンがめざましい走りを披露し、ポートランドの暫定ポールを獲得

<Champ Car World Series>
ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)が、今年もポートランド・インターナショナル・レースウエイでの強さを見せ、マツダ・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・ポートランド・プレゼンテッド・バイ・ジョーズ・スポーツ・アンド・アウトドアの、金曜日の第一予選をリードした。気温が21度まで上がった変わりやすい天候の下、ウイルソンが滑りやすい1.964マイルのロード・コースを58秒000で切り抜け、チャンピオンシップ・ポイントと日曜日のレースのフロント・ロー・スタート・ポジションを獲得した。
ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーをリードする大物ルーキー、ロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、今年一番の予選結果を成し遂げ、このセッションで2番目のタイムとなる58秒214をマーク。ドーンボスはキャリア最初の3レースで2回のポディウムを獲得し、今やチャンプ・カーのパドックでは注目の的となっている。
3度のディフェンディング・チャンピオンであるセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、予選セッションで3位となり、トラック・コンディションの変化が、マクドナルド・ドライバーのフロント・ロー獲得を妨げた。ブルデイは58秒308のタイムを記録し、僅差でRスポーツのアレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)を抑えた。ベテランのカナダ人ドライバーであるタグリアーニは序盤にタイムを記録し、滑りやすいサーキットに対応して58秒363をマークした。
ルーキーの二人がスピード・チャートの5位と6位に入り、フランス人のトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・ベイ・タッチ‐メガスパイラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が、ウイルソンからコンマ5秒以内で予選を終えた。パジノウのチーム・オーストラリアのチームメイト、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、7位となった。
グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、この日8番目のタイムを記録。ミナルディ・チームUSAのダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)が9位で、PKVレーシングのニール・ヤニ(#21レッド・ブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)が10位に入った。
2003年シリーズ・チャンピオンのポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、怪我のため2レースを欠場したあとの復帰戦に苦しんでいる。このカナダ人は、ウォールに接触したことで今朝のセッションを1周も走ることができなかった。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのクルーは、予選に向けてバックアップ・カーを用意することを余儀なくされ、トレイシーはなんとか13位まで挽回することができた。
マツダ・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・ポートランド・プレゼンテッド・バイ・ジョーズ・スポーツ・アンド・アウトドアの最終予選は、土曜日の現地時間午後2時(アメリカ東部時間午後5時)に始まる。日曜日のレースは、6月10日の現地時間午後1時(アメリカ東部時間午後4時)に予定され、ABCスポーツの生中継で見ることが出来る。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズのオフィシャル・ウエブサイト、www.champcar.ws にあるレースディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ: 「何が起こったのかはっきりわからないけど、最初は調子が良かったのに、2回目のアタックでかなり悪くなって、タイム・アップすることができなかったんだ。ちょっとがっかりだよ。シフトダウンに問題があると思う。1回目のアタックはパドル・シフトのせいで、アタックが無駄になってしまったからね。僕はもっといけるかと思っていたけど。それからレッド・タイヤを履いたときに微調整をして、コースインしたらもう全然だめだったよ。グリップが完全になくなっていたんだ。どうしてこうなったのかまったくわからないから、セットアップで何か見つかることを願うよ」
ロバート・ドーンボス: 「久しぶりに普通のサーキットで走れて楽しかったよ。マシンに関して、僕らはシフトアップに問題があるんだよ。これがとにかくきつかった。問題が解決される様子が見えないんだ。貴重なタイムを失ってしまったね。良いラップを出すことに集中してドライブするように心がけたら、良いタイムにまとめることができた。明日は雨が降ると良いね。そうしたら日曜日の決勝に向けて練習ができるよ。正直言って良いマシンではないけど、タイムシートを見たら良いラップ・タイムを出ているんだ。何か特別なことをしたら、もっと良いタイムが出るかもしれないね」
ジャスティン・ウイルソン: 「すべてのことが上手くいったよ。今日のパフォーマンスには文句のつけようがないね。チームのみんなが一生懸命働いて、どんどん成長していることはとても嬉しいよ。僕たちは常に学んでどんどん強くなっているんだ。ベストを記録したラップはかなり感触が良かった。何周かトラフィックにつかまったけど、粘り強く待って1周だけ上手く走れたときは、とても気分がよかったよ。レッド・タイヤではグリップが増えた。タイヤだけを替えてアタックとアタックとの間にはセット・アップを変更しなかったのが、結果的にとても良かった。かなりうれしいよ。もし、明日は雨降らずにドライだったら、もう少しタイム・アップする余裕がある気がするね。今日はほんとうにうれしいよ」