INDY CAR

インディ・カー・オープン・テスト ホームステッド【二日目】 フォト&レポート

<US-RACING>

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今年よりナイトレースとなることから、午後4時にプラクティスがスタート。半袖でも大丈夫な日差しがなくなった途端、コースはいっきに寒くなった。オーバルで今年最初のオープンテストとなった今回、トップ・スピードをマークしたのは過去2回ここで優勝しているウエルドンだった。スピードは214.858mph(24.8816秒)と昨年のプラクティスのトップ・スピードである218.126mph(24.5088秒)からダウン。3.5リッターに戻ったものの、トップ・スピードがのびていないのはやはりエタノール100%になったからか。明日調べてみないと・・・・・・。

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午後7時には太陽が完全に沈み、夜空になったホームステッド−マイアミ・スピードウエイ。ナイトレースの開催ができるようにコース内と外に照明が設置されていたが、その照明の数の多さに驚いた。コース外側に関しては他のナイトレースを行っているコースとそれほど変わらなかったが、インフィールドの照明は約1.5から2メートル間隔で設置されている。自分が取材したナイトレースでこれほど多くの照明を設置しているコースは今まで無かった。これだけあるとコースも明るくて観戦するファンもマシンを追いやすい。どれだけ暗いのか心配していたけど、インディ・カー・シリーズのナイトレースでは一番観戦しやすいコースになるだろう。

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終了まで1時間をきった午後9時すぎ、トップ・スピードをマークしていたウエルドンがターン2でクラッシュを喫した。後から壁に激突したウエルドンは「後が流れちゃったよ。クルマが本当に速かったから残念。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの2台とも速かった。マシンを組み立てなければならなくなったけど、また明日もいけるよ」とそれほど大きなダメージはなかった様子。後続が追突しなくてよかった!

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迎えた二日目は、午前10時から再びドライバーの撮影が始まり、午後12時からプレスルームでドライバーへのインタビュー・セッションが始まった。昨年のルーキーオブザイヤーであるマルコ・アンドレッティから始まり、続いて昨年のランキングトップ5が集結。はじめに、このホームステッドで繰り広げられた昨年のレースを振り返り、カストロネベスが口火を切った。「去年より良い結果を出さないと。たった10分の4秒か、100分の1秒差だったからね」と言うと、司会者が「1000分の14秒だ」と突っ込みを入れる。そう、カストロネベスはわずか0.0147秒差でウエルドンに負けたのだった。「なんでいきなりそんなことを思い出させるんだよ!」とカストロネベスはがっかりし、プレスルームは大爆笑。勝ったウエルドンは「僕は全然気になんないけど・・・」とさらに追い討ちをかける。「俺はまだあのレースに勝ったと思ってる。違う角度から見たら、絶対そうだ」とカストロネベスは強がったものの、また笑いをとっただけだった。実はここにいる5人のうち、3人がこのオフシーズンに結婚。ディクソン、メイラ、そしてカストロネベスもゴールインしたのだ。司会者がそれを告げると、今度はウエルドンが「もったいない。ほんとうに残念!」とひとこと。「自分がまだ独身だという事をみんなに言いたいんだろう?」と司会者が向けると、「そう独身! いつでもデートできるよ!」と言って余裕の表情を見せる。独身の気軽さからか、プラクティスでもトップだったが、クラッシュしてはいけません。

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18人が揃った今回のテスト。久しぶりにダレン・マニングが復活したが、ボーズ頭にビックリ。サラ・フィッシャーVSダニカ・パトリックの戦いも注目が集まりそうだ。ホーニッシュとマルコは、少し太ったかも。ウエルドンのスーツがパツパツなのは、そういうデザインなのかな・・・。

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ダニカお嬢様、いや奥様は今年もイケイケです。トップ10で初日を終えました。

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パンサー・レーシングで初めてオーバルのオープン・テストに挑んだ松浦。セッション開始直後は無線や燃料系のマイナートラブルに見舞われるが、この日トータルで113周を走りこみ、211.697mph(25秒2531)のスピードをマークした。順位こそ12番目であったが、「パンサーはとにかくレース、レース、レースと言うことで、あんまり予選用のシュミレーションはさせてくれないから、特に気にしていないですね。決勝を見据えて、結構重めのタンクで走ったし、最後はフルタンクで走ったんで。初めてのオーバルなのにフルタンクのテストもしたし、そういう部分では結構いいところに来ているんじゃないですかね」と初日から良い感触を掴んでいるようだ。エンジニアとのコミュニケーションについては、「初めて12月にここでテストしたときは、『えっ!?このエンジニアといつもやっていくの?』と思うぐらい、お互いが全然違うことを考えていて、違うことを言っていたりもしたんですけども・・・」と切り出したが、「前回のテストからかなり良いフィーリングになってきたし、エンジニアとクルーのコミュニケーションも良くなってきて、段取りも良くなって作業も早くなってきました。そういう部分はかなり進歩したなと思います」と少しずつチームにも溶け込んでいる様子。明日はさらに上位を目指したい。