<US-RACING>
2日間で開催されるカンサスのレースは、初日の土曜日に2回のプラクティスと予選が行われた。併催されるレースのスケジュールにより、午前中に2回のプラクティスが終了すると、午後12時45分には予選がスタートした。快晴の下、タイムアタックが行われると、第2プラクティスでトップタイムを記録したウエルドンが25.6257秒を叩き出し、今シーズン初のポール・ポジションを獲得した。ウエルドンにとってはキャリア3回目で、2004年のもてぎ以来のポールとなった。6月13日にこのカンサスでオープンテストが行われたが、そのときはチームメイトのディクソンがトップタイムを記録していた。また、その前日となる12日にはファイアストンのタイヤテストをターゲット・チップ・ガナッシが担当していたというメリットもある。この調子でウエルドンが明日のレースは開幕戦以来の優勝を飾ることができるだろうか?
先週のリッチモンドで優勝したホーニッシュJr.が予選2位に入った。3位にはディクソン、4位にカストロネベスと、やはりこの2チームのトップ4独占はこのカンサスでも変わりない。セント・ピータースバーグでフランキッティが獲得したポール・ポジション以外、ホーニッシュJr.とカストロネベスが交替するかのようにポールからスタートしていたシーズン前半戦。後半戦に入り、予選トップ4に入っていながらもポール・ポジションからなかなかスタートできなかったターゲット・チップ・ガナッシのマシンが、やっとトップからスタートすることになった。
第2プラクティスでトップタイムを記録したのは、先週末のリッチモンドで2位フィニッシュしたメイラだった。総合プラクティスタイムでもメイラの記録したタイムがトップとなった。ペンスキー、ターゲット・チップ・ガナッシといった2強チームに対抗するチームがなかなか現れない中、ワンカー体制のパンサーが健闘している。予選では個人的にかなり期待していたが、結果は予選6位に留まった。昨年はこのカンサスでは最後まで優勝争いを演じ、3位でフィニッシュ。また、プラクティスの結果からも判断すると、明日のレースに十分期待はもてる。そろそろ念願の初優勝を見たいところだ。
6月13日にカンサスで行われたオープンテストで5位のタイムを記録していた松浦は、第1プラクティスから調子がよく、3位でこのセッションを終える。第2プラクティスでは5位とその調子は崩れることなくトップ5以内でおさめ、総合プラクティスタイムでも5位となった。期待が高まった予選でもペンスキー、ターゲット・チップ・ガナッシの4台に次ぐ5位となり、今シーズン最上位の予選順位を記録した。「予選はすごくよかったと思います。1周目の途中からタイヤが滑り始めてきたので、少しタイヤプレッシャーが高かったかもしれませんね。でも、ペンスキー、ターゲットと百分の一秒差ですし、チームとしてすごくいい仕事をしてくれました。予選3列以内に収まると思うのですが、あとはここからレースをどのように進めていくかが問題ですね。このサーキットはレースが難しいので、最後までトップグループについていけるようにがんばります」と、予選直後に話した松浦。明日のレースではトップグループで活躍する松浦の走りに期待したい。