<US-RACING>
昨日に引き続き、朝から雨となった日曜日。このまま雨が降り続けるのかと思われたが午前9時を過ぎたあたりから雨が止み、懸命な路面乾燥作業の結果、午後12時30分からプラクティスが行われ、2時30分から予選が始まるスケジュールとなった。しかし、再び雨がぱらつき始め、結局プラクティスがスタートしたのは午後1時21分。グループ1とグループ2に分かれ30分ずつ走行した後、合同で30分の走行をする内容だが、グループ1の走行中にも雨がぱらつき、そのたびにイエローコーションとなってセッションは中断する始末。計2回のコーションとなり、2時2分になってチェックーフラッグが振られた。グループ2の走行が2時5分にスタートするが、僅か10分後に再び雨が降り出すと止むことなく降り続け、結局プラクティスは中止に。2時30分から予定されていた予選もすることができずに、2日目もポールデイはキャンセルとなった。
グループ1でプラクティスを走行した松浦はこのセッションで20周を走行し15周目に40.2343秒を記録。この日の総合タイムで15位となった。「今日は予選のシュミレーションをしようと思うと、雨が降ってきて中断するような内容でしたが、予選では225mph以上のスピードを出すことはできると思います。100パーセントのパフォーマンスを発揮するようにがんばります」と、プラクティス終了後に力強いコメントを話した松浦。予選での活躍に期待したい。
グループ2で走行したウエルドンは、雨が降りだしたため僅か8周しか走行することが出来なかったが5周目には自身のトップタイムとなる39.3592秒を記録。このプラクティスでの総合タイム、そしてこれまで行われたプラクティス総合タイムでもトップを記録した。スタート後、僅か5周でこれまでのトップタイムを破るスピードを記録したところは、さすがウエルドンとターゲット・チップ・ガナッシといったところ。インディ500で初のポール・ポジションを獲得することができるか?
これまで総合プラクティスタイムでトップだったホーニッシュJr.もウエルドンに負けてはおらず、グループ2のセッションで僅か4周だけの走行となったが、その4周目にトップタイムを記録しこのセッションで2位となった。総合プラクティスタイムでも2位となったが、ウエルドンとの差は0.0765秒ときわめて近い。また、今日からサイドミラーを支える部分が、他のチームとは違うペンスキー独自のものを使用している。幅が広く、穴が二つ開いており、よく見るとその穴をクリアーなプラスティック版のようなもので張り合わせ、空気の抵抗をなくしているようだ。秘密兵器も飛び出したペンスキーだが、ターゲット・チップ・ガナッシとのポール・ポジション争いが見物となりそうだ。
プラクティス途中で降り出した雨は止まず、予選が中止となり翌日の月曜日に持ち越されるかと思われたが、IRLからの正式な発表では3回目の予選が予定されていた来週の土曜日、20日のサードデイに改めて行われることになった。雨が降らず、無事に当初の予定通り行われていればポールデイにトップから11位、セカンドデイに12位から22位、サードデイに23位から33位までが決まる内容だったが、サードデイに1位から33位までを一気に決定し、日曜日にバンプ・デイが行われることになった。