INDY CAR

松浦孝亮、母国イベントを11番手タイムで発進 多くのファンの前でさらなる上位フィニッシュを誓う

<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2006 IRLインディカー・シリーズ第3戦
「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」
日程:4月20〜22日/開催地:栃木県茂木町
コース:ツインリンクもてぎ/距離:1.5マイル(2.414km)
■■■4月20日プラクティス■■■
天候:曇り時々雨 気温:11.5℃ 時間:15時35分〜17時05分
<充実した気持ちで臨む母国ラウンド>
 パナソニックARTA/ダラーラ・Hondaに乗る松浦孝亮が待ち望んでいたレース、ブリヂストン・インディジャパン300マイルの幕が開けた。3戦目として開催される母国ラウンドを松浦自身、非常に楽しみにしており、走行初日の朝から表情には自信とやる気が満ち溢れていた。
 開幕2戦で6位、7位と上位フィニッシュを重ねたことで、松浦は気持ちを充実させ、またリラックスしてインディジャパンに臨めている。松浦は日本のファンが応援してくれる中で、さらなる上位フィニッシュを目指す。
<終日キャンセルはまぬがれ、午後3時過ぎに走行開始>
 初日の茂木地方は朝から強い雨風に見舞われ、午前11時から予定されていたプラクティス1回目はキャンセルとなった。午後1時45分からのプラクティス2回目も開催が危ぶまれるほどの豪雨。しかし、午後3時過ぎまで遅れはしたものの、全車が木曜のうちに走行することができた。予選のアタック順によって出走20台は10台ずつ2グループに分けられ、松浦は1グループ目で走行することになった。
<トータル35周を走行、しだいにタイムを短縮>
 45分間のプラクティスで松浦は35周を走った。走り始めにマシンの底面が路面と接触するトラブルに見舞われたが、タイヤの内圧アップと車高アップを施し、ラップタイムを縮めていった。自己ベストとなる27秒6044は、35周を走ったうちの34周目に記録。セッションが進むにつれ、マシンセッティングが向上していった。
<予選に向けたデータ採りは成功>
 スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、今年からシャシーをダラーラに変更しているため、データ量はライバル勢に比べて圧倒的に少ない。その上、ツインリンクもてぎは事前テストを行えないコースであり、初日に走行できるか否かが、決勝レースに大きく影響する。ダラーラシャシーでの走行を重ねられたことで、エンジニアは一晩をかけて得られたデータを検討し、明日の予選に備えることができるだろう。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「明日のプラクティス次第で、予選トップ5も狙えるはずです」
「午前中にとても強い雨が降ったので、今日は走れないだろうと思いました。走行できたのはラッキーでしたね。今回のプラクティスでは車高の調整や、ギヤ比のチェックを行いました。バックストレッチで強い向かい風が吹いており、その状態にマシンのギヤが合っていなかったので、ターン3進入時のダウンシフトが難しかったですね。明日の風向きがどうなるか分かりませんが、今日のデータをベースにセットアップを進めることができるので、エンジニアも風向きの変化に対するセッティングの対処法ができたのではないでしょうか。
 プラクティスの場合、特にグループ1は路面コンディションが悪いのですが、まだ充分にデータが採れていないにも関わらず、ダラーラシャシーはサスペンションが動いてグリップしている感じがあり、とてもスムーズに走ることができました。
 明日朝のプラクティス次第で、予選トップ5も狙えるでしょう。午前中のプラクティスと午後の予選では、気温などのコンディションが大きく変わる場合も多々ありますが、そういう時こそどれだけセッティングを合わせることができるか、チーム力の見せどころだと思います」