第3戦は、午前中に公式練習、午後5時10分から予選、そして、午後9時15分から決勝レースが行われるというワン・デイ・イベントとして開催された。予選では、T.ボダインがポールポジションを獲得。M.スキナーが2番手につけ、“トヨタ・タンドラ”は2戦連続で最前列を独占して決勝へと臨むこととなった。
4万5千人の観衆の見守る中、決勝レースがスタート。最前列のT.ボダイン、M.スキナーが好スタートを切るが、まもなく、開幕からの2戦を制しているM.マーティン(フォード)が首位浮上。レースは、M.マーティンと、T.ボダインをはじめとする“トヨタ・タンドラ”勢が首位攻防戦を展開。
虎視眈々と首位を脅かすT.ボダインは、ゴール目前の126周目、併走する2台の周回遅れが首位軍団の行く手に現れたチャンスを活かし、その2台の間に進入。インに入ったM.マーティンと共に、25度のハイバンク内で4台が並ぶという大バトルとなった。
T.ボダインは見事このバトルを制し、首位に立つが、抜かれた周回遅れがクラッシュし、この日4度目のイエローコーション。レースは5周延長され、最後の2周での勝負となった。
再スタート後、T.ボダインとM.マーティンのトップ2台は、ほぼ全周に渡ってサイド・バイ・サイドでの激戦を繰り広げたが、最後はT.ボダインが振り切ってチェッカー。T.ボダインは、開幕から2戦連続で2位に甘んじたが、3戦目にして“トヨタ・タンドラ”に今季初勝利をもたらした。
また、3位にはJ.ベンソン、4位にT.マスグレイブ、5位にはD.ロイティマンが続き、“トヨタ・タンドラ”は、トップ5中4台を占める速さを見せつけた。
次戦第4戦は4月1日(土)、バージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで行われる。
ドライバー T.ボダイン:
「今日の私の“トヨタ・タンドラ”は、レースを通して若干のオーバーステア症状を抱えていたので、M.マーティンの後についてチャンスを窺っていたが、周回遅れをパスするときの、4台並んでのバトルは正直かなり苦しかった。再スタート後は、M.マーティンが並びかけてきたが、彼とはクリーンなレースが出来、サイド・バイ・サイドで抑え切ることが出来た。素晴らしいクルーとチーム、そして“トヨタ・タンドラ”を得て、勝利争いへと戦える私は幸運な男だ」