<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第16戦「ワトキンスグレン・インディ・グランプリ」
■■■イベントデータ■■■
【日程】9月23〜25日
【開催地】ニューヨーク州ワトキンスグレン
【コース】ワトキンスグレン・インターナショナル
【距離】3.37マイル(5.422km)×60周
■■■コース概要■■■
<ワトキンスグレン・インターナショナル>
「アメリカにおける自動車レースのメッカ」
ワトキンスグレン・インターナショナルはニューヨーク州の東端に近いところにある。アメリカ最大の都市ニューヨークと同じ州とは思えない山あいで、すぐ近くには大小の湖が点在する。この豊かな自然に恵まれたエリアにサーキットがオープンしたのは1957年のこと。これは現在アメリカにある常設ロードコースの中では最も古い部類に入る。 この町では、サーキットがオープンする10年前から一般道と山道を使ったレースが開催されていた。この山間の町は、アメリカにおける自動車レースのメッカであったのだ。その伝統を引き継いだサーキットは、1961年から1980年までの20年間に渡ってF1グランプリの舞台ともなった。
全長は3.37マイル(5.422km)と長く、アップダウンに富んでいる。ショートコース用レイアウトも存在するが、IRLインディカー・シリーズは伝統あるロングコースを使用する。現在ではバックストレッチエンドにシケインが設けられたが、ワトキンスグレンはエキサイティングな高速サーキットとしてのキャラクターを今も色濃く残している。シケインと呼ばれる部分でさえも、進入スピードは115mph(185km/h)を超えるほどなのだ。
■■■レースプレビュー■■■
<今シーズン最後のロードレース>————————————–
今年からIRLインディカー・シリーズはロードレースをカレンダーに組み入れている。シーズン第16戦目となる今回はニューヨーク州の伝統あるサーキット、ワトキンスグレン・インターナショナルでの開催。4月に行われた第3戦Hondaインディ・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ、第14戦アージェント・モーゲイジ・インディ・グランプリに続き、ロードレースとしては3戦目、常設サーキットを使ってのレースは2戦目となる。
<インフィニオン以上のパフォーマンスを>——————————
パナソニックARTA/パノス・Hondaに乗る松浦孝亮は、ワトキンスグレンでのレースを心待ちにしている。第14戦インフィニオン・レースウェイでは、決勝でロードレースにおける能力の高さをアピールすることができた。体力的な不安も一切ないことが確認された。そして、松浦を奮い立たせるもうひとつの要素として、ワトキンスグレンに押し寄せるだろう大勢のファンの存在がある。インフィニオン・レースウェイには4万人を越すファンを集めたが、ワトキンスグレンはそれ以上の賑わいを見せるものとみられているのだ。F1グランプリを長年開催したコースとあって、ビッグ・フォーミュラカーによるロードレースの復活を待ち望む声は非常に大きかった。その夢がやっと叶うとあって、6月にIRLインディカー・シリーズが行なった合同テストには、ウイークデイであったにもかかわらず、1万人を越すファンが詰め掛けた。大舞台になればなるほど持てる力を発揮する松浦は、大観衆が見つめるレースでの活躍に向け、闘志を燃やしている。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「多くのファンの前で自分らしい走りを見せたい」
「ワトキンスグレンはテストで走りましたし、その時のマシンのバランスはとても良いところにきていました。あのコースはインフィニオン・レースウェイと比べると断然高速タイプで、とてもチャレンジのしがいがあります。インフィニオンではチームの作戦が良くて、後方からのスタートだったにもかかわらず6位でゴールすることができました。しかしワトキンスグレンではプラクティスからマシンをちゃんと作って、作戦に頼って上位に食い込むのではなく、自分のスピードで前を走れるようにしたいと考えています。シカゴランドでのクラッシュでも幸いなことにまったく怪我がなかったので、ワトキンスグレンでは元気な走りを見せることができます。ライアン・ブリスコーもあれだけの激しいクラッシュだったのに、来シーズンには復活できると聞き、安心しました。レースには多くのファンが集まってくれるはずなので、思い切り自分らしい走りを見せたいと思います」