INDY CAR

IRLインディカー・シリーズ初の常設ロードコースイベントが開催。松浦孝亮、得意のサーキットレースでトップ5フィニッシュを目指す

<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第14戦「アージェント・モーゲイジ・インディ・グランプリ」
■■■イベントデータ■■■
【日 程】8月26〜28日
【開催地】カルフォルニア州ソノマ
【コース】インフィニオン・レースウェイ
【距 離】2.26マイル(3.636km)×80周
■■■コース概要■■■
<インフィニオン・レースウェイ>
丘陵地帯のワインカントリーにたたずむロードコース
インフィニオン・レースウェイがあるのは、カリフォルニア州のソノマ。サンフランシスコ湾の北側に位置するソノマは、アメリカのワイン造りのメッカとして名を馳せている。太平洋に近い丘陵地帯であり、全長2.26マイルのサーキットはアップダウンの激しいレイアウトが特徴だ。スタート&フィニッシュラインのすぐ先にあるターン1からはS字状に上りコーナーが続き、最も高い地点にあるターン4の先からは高速コーナーもある急激なダウンヒルとなっている。コース後半はバックストレッチ、ヘアピン、ふたつ目のS字セクションと続き、第二のヘアピンである最終コーナーを過ぎてピット前のストレートへと戻ってくる。
■■■レースプレビュー■■■
<常設ロードコースでの初イベント>———————————-
IRLインディカー・シリーズは創設10周年の今年からロードコースへの進出を開始し、その第1戦目として第3戦「Hondaインディ・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ」が4月に行われた。セント・ピーターズバーグはストリートコースで開催されたが、第14戦「アージェント・モーゲイジ・インディ・グランプリ」は、常設ロードコース、いわゆるサーキットで行われるIRLインディカー・シリーズ初めてのレースとなる。
<ドライバーに過酷なコースレイアウト>——————————–
インフィニオン・レースウェイで初開催のインディカー・レースは80周で争われる。このコースはドライバーにとって非常に過酷なサーキットとして有名だ。12個あるコーナーの中には高速コーナーもあり、ステアリング操作に強靭な体力が求められる。また、8月のレースだけに気温の上昇も十分に考えられる。ブラインドコーナーが多い点もレースを難しくするだろう。
ロードレース、そして体力に自信を持っている松浦は、そうしたコースでの戦いを楽しみにしている。松浦はキャリア最高位でのフィニッシュを目指してカリフォルニアへと向かう。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「まずは予選で前に出て、トップ5でフィニッシュしたい」
「インフィニオン・レースウェイは4月に合同テストで走りましたが、とても体力的に厳しいコースです。そのテストで走って以来、ロードコースは一度も走っていません。その点からも体力面ではかなりキツいレースになると思います。80周ものロングランであり、夏の暑さも考えると、最後まで体力に余裕があるドライバーはほんの数人だけではないでしょうか。誰もがフィジカル面での不安を抱えてレースに臨むことになると思います。パイクスピークからパノスはダウンフォースを増大させた新しいフロントウイングを投入していますし、その他の部分にも色々と改良を加えてきたので、今回は4月のテスト時とは違ったセッティングを試します。4月に走った時以上のタイムを出すのはもちろん、いい戦いができるはずです。インフィニオンでは、とにかく予選で前に出たいですね。ファイアストン・ファスト・シックス#には絶対入りたい。セント・ピーターズバーグではパノス勢の最上位にはなれましたが、あと一歩で出場を逃す7位でしたから。予選ではドライバーのパフォーマンス、力量の差が出るはずですので、そういうところで自分の活きの良さを見せたい。レースでもトップ5でフィニッシュしたいですね」
#「ファイアストン・ファスト・シックス」
IRLのロードコース予選は、オーバル同様に1台ずつアタックする(ただし、計測ラップは1周のみ)が、トップから上位6人は"ファイアストン・ファスト・シックス"と呼ばれる予選第2段階に進むチャンスを与えられる。ここでは6台が10分間一斉にタイムアタックを行い、ポールポジションから6番手グリッドまでを決定する。時間内であれば複数回のアタックが可能であり、タイヤ交換も許される。