<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第13戦「Hondaインディ225」
■■■イベントデータ■■■
【日 程】8月20〜21日
【開催地】コロラド州ファウンテン
【コース】パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ
【距 離】1マイル(1.609km)×225周
■■■コース概要■■■
<パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ>
<高地のショートオーバル>——————————————–
1997年に開業したパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイは、全長1マイルのショートオーバルだ。コロラド州都であるデンバーから95マイルほど南下したところにあり、すぐ西側にはロッキー山脈がそびえている。ここは、かつてインディカー・シリーズの1戦としてヒルクライムレース=パイクスピーク・オートヒルクライムが開催されていた場所に近く、それがサーキットの名前の由来となっている。 ロッキー山脈の裾野とあって、標高は1600メートルを越す。高地にあるサーキットでは、気圧が低いためにダウンフォースが発生しにくく、自然吸気エンジンもパワーダウンを余儀なくされる。つまりマシンセッティングの重要度が高いコースと言える。また、ドライバーやクルーたちも、平地より体力を消耗しやすい環境の中でレースを戦うことになるのだ。
[2004年パイクスピーク成績(松浦孝亮) スタート順位:22位 決勝:13位]
■■■レースプレビュー■■■
<テクニカルコースでの戦いに自信>————————————
デビューイヤーだった2004年、松浦はショートオーバル特有の難しさを初めて体験した。2年目の今年は、シーズン最初のショートオーバル戦だったフェニックスで競争力を見せ、6月のリッチモンドでも同じく初年度を上回るパフォーマンスを発揮した。ダウンフォースが得にくいコースは、本来パノスシャシーが得意とするものではないが、昨年から積み重ねてきた経験を活かし、コンペティティブなマシンに仕上げることを目指していく。
<シーズン終盤に向けてラストスパート>——————————–
夏の3連戦も、コロラド・スプリングス近郊ファウンテンにあるパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイでの225マイルレースで2戦目を迎える。先週のケンタッキーでスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングのパナソニックARTA/パノス・Hondaに乗る松浦孝亮は、トップグループの中で堂々とした戦いぶりを見せ、結果8位でフィニッシュした。第13戦パイクスピークはその直後のレースとあって、松浦、そしてチーム全体のモチベーションは上がっている。
今シーズンも残すところ5戦。松浦、そしてチームはケンタッキーで手に入れた勢いをさらに加速させるべく、キャリアベストのリザルトを目指す。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「絶対に諦めないで走り続け、最高の結果を導きたい」
「パイクスピークからはパノスが新しいフロントウイングを導入する予定ですので、マシンの戦闘力がアップしてくれることを期待しています。ショートオーバルはミルウォーキー戦以来です。ミルウォーキーでのパフォーマンスは納得のいくものではありませんでしたが、パイクスピークはまた違ったタイプのショートオーバルなので、前向きに戦います。パイクスピークでのレースは、作戦面も重要になると思います。僕らのチームは今年になってピットストップの安定性が非常に高くなっています。チームとしての力が向上したため、ピットストップが原因でポジションを下げることがほとんどなくなり、レース復帰後はポジションをキープするか、上げることができています。高地のサーキットは、コンディションが他のコースとはまったく違います。パイクスピークでは、とにかくネバー・ギブアップの精神で戦うことがカギになってくると思います。ケンタッキー戦のファイナルプラクティスでは、マシンの状態が良くなかったのにも関わらず、レースでは非常にいい走りができました。オーバルレースはほんの些細なことでもガラッと状況が変わります。急に調子が良くなることもあるので、絶対に諦めないで走り続けることが必要です。キャリアベストのリザルト、悪くてもトップ10には入れるように全力を出し切ります」