<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第12戦AMBER Alert Portal Indy 300予選レポート:8月13日(土)
IRLインディカー・シリーズは、前戦ミシガン戦から約10日間のインターバルを経て、第12戦がスタート。シリーズは、ここケンタッキーから、パイクスピーク、インフィニオンと、今季2度目の3連戦を迎えることとなる。その第12戦の舞台はケンタッキー・スピードウェイ。その名の通りケンタッキー州にあるが、インディアナ州、オハイオ州との州境に近いスパルタという場所にある。全長は1.5マイル、形状はおむすび型のトライ・オーバル。コーナーでのバンク角は14度ありハイスピード・オーバルとなっている。2000年に完成した新しいサーキットであるが、路面はバンピーでサスペンション・セッティングなどマシンとドライバーに要求されるものの多いコースである。ドレイヤー&レインボールド・レーシングの24号車を駈るロジャー安川は、このミシガン-ケンタッキー間の休息期間を使って、日本へ一時帰国。短い夏休みを取ってリフレッシュ、気分も新たにこのチャレンジングなコースへやってきた。
今回のレースも週末の土曜と日曜だけで行なわれる2デー・レース。1日目のこの日は、午前中に2回の練習走行、そして夕方から明日の決勝のグリッドを決める予選が行なわれる予定であった。午前中の2回の練習走行で、基本セッティングを詰めていったロジャー安川は、それぞれ18番手(平均時速214.258マイル)、17番手(平均時速215.373マイル)のタイムで走行を終えた。タイムで見るとトップからコンマ3秒ほど遅いものの、レースセット、予選セットともに安定したものとなっている。ただ、バンピーなコースであるため「バンプを越えた際の跳ねを抑えるための微調整が必要」とコメントしていた。
日中の気温は35度まで上昇。ジリジリと路面を照りつけていた太陽は、予選がスタートする午後4時30分を境に雨雲に隠れ、予選出走4番手のドライバーが走行をしている途中で雨が降り出した。ここで予選は中止となる。24号車の予選出走順は23台中20番手と、陽が傾いていく中で行なわれる予選では有利な順番であったが、残念ながら予選アタックすることなくこの日の走行は終了。結果、この日の練習走行総合タイム順でグリッドは決定した。安川のタイムは総合で17番手であったが、安川より前の1台がエンジンを交換したため、スタート・ポジションは16番手と決まった。
明日は午前10時30分より最終プラクティスが予定されており、全200ラップで争われる決勝レース「AMBER Alert Portal Indy 300」は午後3時45分(日本時間8月15日午前4時45分)にスタートとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「予選があったならもう少し上に行けたはずです。だから予選中止は残念ですね。このコースはセットを決めるのが難しいコースで、今日の練習走行でもターン3-4のアウト側のバンプでマシンの跳ねがひどく、これからバンプでクルマが安定するようにセッティングを詰めないといけないです。明日の決勝は、今までのレースと比べるとトップとのタイム差が多少縮まっているので、ドラフティングでのバランスをもう少しよくしたらそこそこのところへいけると思います。完走、そしてトップ10を狙っていきたいと思います」