<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第12戦「アンバー・アラート・ポータル・インディ300」
■■■イベントデータ■■■
【日程】8月13〜14日
【開催地】ケンタッキー州スパルタ
【サーキット】ケンタッキー・スピードウェイ
【距離】1.5マイル(2.414km)×200周
<モータースポーツ熱が高まるケンタッキー>—————————-
毎年5月にダービーを開催することで有名なケンタッキー州は、近年、自動車産業との繋がりも強めてきている。アメリカ大陸を南北に貫くインターステイトによって自動車産業の首都であるデトロイトと繋がる南部の各州は、広大なスペースと労働力を自動車メーカーやその周辺産業に供給しており、自動車関連事業に従事する層が増えることによって、モータースポーツ熱も日に日に高まってきている。ケンタッキー・スピードウェイは、ルイビルとレキシントン、そして、オハイオ州シンシナティという三つの大都市のほぼ真ん中に位置する。緑豊かな山々に囲まれたスピードウェイは、そのすぐ横をインターステイト71号線が通り、アクセスの良さも魅力となっている。
■■■コース概要■■■
<ケンタッキー・スピードウェイ>
「バンプへの対応が鍵を握る高速オーバル」
全17戦がスケジュールされている2005年IRLインディカー・シリーズは、8月に入り、今シーズン2回目の3週連続開催へと突入する。第12戦アンバー・アラート・ポータル・インディ300は、ケンタッキー州スパルタにあるケンタッキー・スピードウェイで行われる。全長1.5マイル、バンクの傾斜角14度のハイスピードオーバルだ。完成は2000年と新しく、山間の地形を巧みに利用し、くぼみの中に佇むようにコースは作られている。グランドスタンドは6万6000以上の席数を誇り、50個のラグジュアリースイートを装備。プライベートクラブシートは屋内210席、アウトドアは2100席が備えられている。コースは路面がバンピーであることもひとつの特徴で、サスペンションの微妙なセッティングが必要になる。ドライバーには高いマシンコントロール能力が要求される。
■■■レースプレビュー■■■
<昨年キャリア最高位をマークしたコース>——————————
昨年からIRLインディカー・シリーズに出場し、ボンバーディア・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた松浦孝亮は、キャリア最高位となる4位を、このケンタッキー・スピードウェイで記録している。高速コースでの戦いぶりに磨きをかけ続け、自らの成長ぶりを速さで鮮やかに示したのがシーズン終盤を迎えた第11戦でのパフォーマンスだった。松浦はレースを戦う中でパナソニックARTA/パノス・Hondaのハンドリングを研ぎ澄まし、ゴールを前にした接近戦バトルの中で、シリーズチャンピオンとなったトニー・カナーンら強豪とのポジション争いを勝ち抜いて4位でゴールした。
<昨シーズンのリピート、さらに上位でのフィニッシュを目指す>———-
第11戦ミシガンで、松浦とスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、レースを戦う中で高速コースのトラフィック内でのハンドリングのチューニングを繰り返し、粘り強い走りを続けていた。ゴールを間近に控えたところで、すぐ目の前でスピンを犯したマシンに巻き込まれて完走を逃しはしたが、シーズン終盤に向けて再び光明を見出すことができるレース内容であった。ケンタッキーはミシガンよりも全長が短く、コースのキャラクターは異なるが、スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングはハイスピードコースでのマシンセッティングに自信を取り戻しており、昨年実績を挙げているケンタッキーでの戦いで高いパフォーマンスを発揮できることを確信している。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「1.5マイルオーバルでのセッティングはとてもいい。自信を持って臨めます」
「ケンタッキーでのレースを本当に楽しみにしています。エイドリアン・フェルナンデスが去年勝ったレースで、僕自身も自己キャリアベストとなる4位でゴールし、チームにとって素晴らしい週末にすることができたイベントだからです。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは1.5マイルオーバルでは非常にいいセッティングが出ていますから、僕自身も大きな自信とともにケンタッキーに向かうことができます。最近のレースでは不運が重なっていますが、それを好転させる週末にできると信じています」