<US-RACING>
昨年からシリーズに加わった伝統のショート・オーバル、ザ・ミルウォーキー・マイル。久しぶりに3日間のイベントとなる今回、初日はプラクティスだけが行われた。2回のセッションで総合トップに輝いたのはカストロネベス。前回のショート・オーバルだったリッチモンドで優勝しているペンスキーのベテランは、今回も好調をキープしている。総合2位がウエルドン、3位がシェクターと3メーカーがトップ3を占めた。
●プラクティス1:ウエルドンとフランキッティのAGR勢がワンツー
雨に翻弄された先週のナッシュビルと打って変わり、朝から快晴となったミルウォーキー。だが気温は24度とそれほど高くなく、絶好のコンディションとなった。最初のセッションでトップ・スピードを記録したのはポイントリーダーのウエルドンで、165.605mph(22.0645秒)を記録。2位は昨年のこのレースでIRL初優勝を決めたフランキッティ(165.372mph:22.0957秒)が入り、アンドレッティ・グリーン勢のホンダ・ダラーラが好調なスタートを切った。3位はショート・オーバルを得意とするペンスキー(フェニックスとリッチモンドで優勝)のカストロネベス(164.642mph:22.1936秒)が入る。
●プラクティス2:リッチモンド・ウイナーのカストロネベスがトップ
引き続き快晴に恵まれたミルウォーキーで、今日最後のセッションは午後3時45分にグリーン。若干蒸し暑さを感じるが、気温は24度と午前と変わらず、すごしやすいコンディションの中でプラクティスが開始された。このセッションでトップ・スピードを記録したのはカストロネベスで、約2マイルもスピードをアップする166.293mph(21.9732秒)をマーク。2位はシボレー・ダラーラのシェクター(165.390mph:22.0933秒)、3位にトヨタ・ダラーラのホーニッシュJr.(164.035mph:22.2758秒)と、朝のセッションとは異なる顔ぶれが上位に進出する。
これを一日の総合で見ると、トップはカストロネベスのままだが、2位は朝のプラクティスでトップだったウエルドン、3位はシェクターと3メーカーが揃ってトップ3に並ぶ興味深い結果となった。日本勢は相変わらずショート・オーバルを克服できないのか、安川が総合で19位(159.528mph:22.9050秒)、松浦は22位(158.057mph:23.1183秒)と下位に沈む。今回は3日間のイベントで、まだ挽回のチャンスがあるだけに、何とかこの状況から脱却して欲しいところだ。