<US-RACING>
金曜日の午後2時頃から降りだした雨は、その後降ったり止んだりを繰り返すが、夜半頃から降り続き、ポールデイは朝から生憎の雨となる。その後も雨は止む気配を見せず、午後12時15分、IRLは予選の中止を発表した。今年から予選のルールが変更し、ポールデイに1位から11位、セカンドデイとなる日曜日に11位から22位を決め、その日ごとにバンプ・アウトを行う予定だった。しかし雨で中止となったため、急遽セカンドデイとなる日曜日がポールデイとなり、1位から11位までの枠を22位までに延ばすこととなった。
ポールデイ前日のプラクティスでは15番手となったが、これまでのプラクティスでは総合4番手のタイムを記録している松浦。予選の順番はプライマリー・カーが11位、Tカーが20位となっており、前半にタイムアタックをすることになった。もちろん、予選中はウエイブ・オフ(タイム計測が始まっても3周目までなら取り止めてもいいルール)をすれば、全車がタイムアタックをしたあとに、再びタイムアタックをすることができ、今年から一度タイムが計測されてもそのタイムを破棄すれば、1日に3回までのタイムアタックを行うことが可能だ。そのときの状況次第となるが、午後6時までの間に様々な展開が起こることが予測される。明日の予選で松浦がポールポジションを争うドライバーの一人となってほしいところだ。
順調な松浦とは反対に、ポールデイが近づくにつれて満足なプラクティスが出来ない状況となっている安川。チームの体制が完全とは言えず、チームメイトのバックナムが走行すると、自身のプラクティスが行えないといった厳しい状況だ。ポールデイの前日こそ走りこもうとした安川だったが、午後12時からのプラクティスにマシンのセットアップが間に合わず、午後2時頃にやっとマシンに乗り込むものの今度は雨が降りだし、結局金曜日は走行することが出来ずに終わった。この4日間のプラクティスで2日間しか走行できなかった安川は、不完全なまま明日の予選に挑むことになる。予選前の最終プラクティスで、どれだけ予選用のマシンに仕上げることができるかがカギとなる。健闘を祈るしかない。