<US-RACING>
初日はカストロネベスが2番手のブリスコと約0.6秒差でトップ・タイムを記録した。カストロネベスは前戦のセント・ピーターズバーグでのプラクティスでもトップ・タイムを記録しており、ストリート、ロード・コースでの速さは折り紙つき。ブリスコもルーキーながら、前戦のレースでトップを走行しており、今回のテストでもその速さを証明している。このコースで唯一、走行経験のあるフランキッティが3番手となり、ホンダ勢のトップ。そのあとにライス、シャープ、カナーンと続き、ディクソンが7番手、セント・ピーターズバーグのウイナー、ウエルドンは8番手に留まった。明日は午前9時から3時間、午後1時から3時間のテストが行われる。
IRL初開催となったストリート・コース、セント・ピーターズバーグでのレースも無事終了したが、次戦のもてぎ開催までの期間に、IRLは初のロード・コースでの開催地となるインフィニオン・レースウエイで合同テストを実施した。初日は終日快晴となったが、風が強くサンフランシスコから北東に位置するサーキットは上着が必要なほど肌寒かった。今回のテストは入場料無料で一般公開され、インディ・カーが疾走する姿を一目見ようと平日に関わらず、ファンが集まっていた。
初日のテストには9チーム20名のドライバーが集まったが、パンサー・レーシング、A.J.フォイト・レーシング、へメルガン・レーシングは参加していなかった。また、ビジョン・レーシングは、カーパンターとベテラン・ドライバーのロベルト・モレノがテスト走行し、ドレイヤー&レインボールド・レーシングからは、次戦のもてぎ、インディ500に同チームから参戦するジェフ・バックナムも参加した。F1、チャンプ・カーの走行経験があるモレノは18台中15番手、バックナムは14番手で初日を終えた。
セント・ピーターズバーグでは、レース後半5番手を走行しながらもマシントラブルでリタイアとなった松浦。悔しい結果に終わっただけに、今回のロード・コースでのテストにも期待がかかる。「コースはアップヒル、ダウンヒルがあって先が見えないコーナーが多く、度胸のいるコースですね。ダイブ慣れてきましたけど、今日は思ったよりあまり走れませんでした。最初走ってからジオメトリーを変えたんですけど、最後出ていったときには残り14分しかなくて。そのあとイエローもでてしまって、満足に走れなかったです。みんな新品のタイヤで走って、それで1秒くらいは直ぐにタイムが縮まっているので、ニュー・タイヤを履けばタイムは縮まると思います」と、走行後に話た松浦。17番手に終わった初日だが、明日のタイム・アップには自信があるようだ。
もてぎとインディ500にスポット参戦するバックナムとそのエンジニアは、アメリカン・ルマン・シリーズで何度もこのコースでのレース経験があり、違うドライバーとエンジニアの意見を取り入れようという試みで、安川に代わって最初に走行を担当した。午後12時30分から午後4時30分まで4時間テストが行われたが、安川が走行したのはテスト終盤わずか6周。「はじめからマシンのベース・バランスが悪く、セント・ピーターズバーグで抱えていたトラブルをそのまま引きずって、こっちに来ているようです。それを何とか直そうとジュフ(バックナム)とエンジニアが頑張っていたんですけど。少しは良くなってきてるんですが、まだ根本的な部分が直っていないようです。明日は一日中僕が乗るので、ちょっとでも走って慣れておきたいです」と、安川は不完全燃焼となった初日を振り返った。6周だけの走行となったため18番手となった安川だが、明日のテストでセッティングの向上を期待したいところだ。