INDY CAR

ロジャー安川初日レポート 調子上々も、午前中のプラクティスセッションでクラッシュ

<DREYER & REINBOLD Racing>
4月1日(金) フロリダ州セント・ピーターズバーグ
インディ・レーシング・リーグ初の市街地コースの開催になるHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ初日。気温25度と蒸し暑い快晴の中、初日のプラクティス・セッションが開始。インディカーシリーズは今回のレースで独自の走行システムを採用。最初のプラクティスセッションのタイム順で午後のセッションのグループ分けを決め。そのセッションと明日の午前中のプラクティスセッションのトップタイムを出したドライバーが予選走行の順番を一番最初か最後にするかを決めることができる。最初に走ることに決めればあとはタイム順に各ドライバーが単独で予選アタックをし、最後に走ることに決めれば、プラクティスタイムの最下位のドライバーから順にタイムアタックをする。そしてその上位6台で10分間のシュートアウト方式でトップ6のグリッドが決まるというシステム。このシステムはすべてのセッションが意味をもつことになり、観戦するファンにはたまらない週末となる。
午前中のグリーン・フラッグの直後にコース上に出た安川はマシンを確かめながらラップを周回。スタート直後はタイヤのラバーがまだ路面についてないため、とても滑りやすいコンディション。それでも安川はラップを刻むごとにタイムを縮めていき、前半はほとんどトップ10の中で走行を続けた。
ベースセッティングもまずまずの出来で、スプリングの変更などの微調整をしながらさらにセッティングを決めて行く走行が続く。後半になり、路面にグリップ力が出たところで、タイムもアップ。しかしながら、残り30分のところで最終コーナー直前のシケイン出口でスピンをし、タイヤバリアに突っ込みクラッシュ。1分06秒2030で18番手で午前中のセッションを終えた。
チームは午後のセッションに間に合わすため、全力でマシンの修復に努めたが、ダメージが予想よりも大きく、午後の走行は断念。明日の午前中のセッションからの復帰となる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「リズムに乗っているときで、これから本格的にタイムを刻もうとしていたところで、ターン11-12の高速シケインにオーバースピードで入ってしまい、ターン11の出口で芝生にタイヤを載せてしまい、スピン。クラッシュしてしまいました。もう少し小刻みにタイムを削っていけばよかったのですが、“まだまだイケル”と欲張りすぎました。2本目の走行が走れず、課題が残ってしまってはいますが、これで、決勝のレースに向けて頭をリセットすることができたんでよかったと思ってます」