<US-RACING>
第1プラクティスでは、ベテラン・ドライバーのハータがトップ・タイムを記録したが、第2プラクティスで昨年のポール・シッター、ライスがトップに躍り出ると、総合でも一番時計となった。1月に行われたこのホームステッドのオープンテストでトップだったライス。順当に明日の予選でもポール・ポジションを獲得する可能性が高まった。第2プラクティスでは2番手にシェクターが入り、総合で3番手に。今シーズンで撤退を発表しているシボレーだが、遠ざかった優勝への意気込みがパンサーの2台から伝わってくる。
不動産投資会社の“インベストメント・プロパティーズ・オブ・アメリカ”と、新たにスポンサー契約を結ぶことになったチーム。マシンのカラーリング、レーシング・スーツ、ヘルメットも事前のテスト走行とは変わり、新たな装いで開幕戦に臨むことになった。また、もてぎ、インディ500の2戦だけジェフ・バックナム(ホンダが初めてF1に参戦したときのドライバー、ロニー・バックナムの息子)がチームメイトとなり、メインとなるレースを2台体制で参戦することになった。初日は総合で14番手となり、このホームステッドで行われたテストの時より、だいぶいい感触を得ている。「十分レースを戦えるクルマが出来ています。トップ・チームとも争えるマシンに仕上がってきました」とコメントしているだけに、レースでの活躍に期待が高まる。
シーズン2年目を迎える松浦は、初日のプラクティスで総合9番手となった。第2プラクティスではピット・レーンに入る際、スピンを喫して一瞬ヒヤッとしたが、大事には至らなかった。「2回目のプラクティスでは自分のミスでスピンしてしまい、タイヤを1セット無駄にしました。そのことを除けば、初日はいいセットアップを見つけることが出来たし、いいスタートを切れたと思います」。2年目を迎えた松浦の言葉には自信が漲っており、今シーズンは開幕戦からトップ・グループでの争いが見ることできそうだ。
今シーズンも昨年と同様、フロリダ州のホームステッド‐マイアミ・スピードウエイでシリーズがスタート。昨日から降り続いた雨が朝には弱まるものの、路面は濡れた状態となり、午前10時から行われるプラクティスはキャンセルとなる。午後になって雨が止み、1時45分からやっとシーズン最初のプラクティスが行われた。日が差し始めたホームステッドに、2002年のチャンプ・カーのチャンピオン、そして2003年から2004年の途中までF1に参戦していたダ・マッタが姿を現した。昨年F1のパナソニック・トヨタ・レーシングでテスト・ドライバーをしていたブリスコーと、チームメイトだったダ・マッタ。今シーズンは再びチャンプ・カーに参戦することになり、アメリカのファンはダ・マッタの復活を喜んでいるが、何より一番うれしいのは本人かもしれない。