<TWIN RING MOTEGI>
1月19日、20日、22日の3日間にわたり、フロリダ州マイアミのホームステッドで行われる今年最初のオープンテストのうち、最初の2日間が終了した。この2日間では今年より新たに加わるロードコース、市街地コースでのレースに向け、インフィールドのロードコース部分を利用して行われた。初日は各チームが慎重な走行を行う中、ルーキーで昨年までトヨタF1のテストドライバーを務めていたライアン・ブリスコーが、いきなりのトップタイムを記録し、ロードコースでの非凡な才能を見せた。2日目になると、有力チームがセッティングをつめて上位に顔を並べるようになり、最終的には昨年のチャンピオンチーム、アンドレッティ・グリーン・レーシングのダリオ・フランキッティがトップタイムを記録し、チームとしても上位5台中、4台を占める好調さを見せた。
また、日本の松浦孝亮は、初日いくつかの問題対策に追われたが2日目はチームがそれらの問題をクリア。参加ドライバー最多の106周の走行をこなし、トップチームに続く7番手のタイムを記録した。もう一人の日本人ドライバー、ロジャー安川は久しぶりの走行を慎重に行い、タイム的には最下位に留まったが、満足のいく手応えを得たようだ。
松浦孝亮のコメント
「この2日間、チームは最高の仕事をしてくれた。初日、いくつかの問題があったが、今日はその問題もなく多くの周回をこなすことができ、午後のセッションでは7番手につけることができた。レースに向けて有効なデータを多く収集することもできたし、ロードコースでのレースに大きな自信を得ることができた」
ロジャー安川のコメント
「午前中の流れはものすごくよかった。午後もいろいろとテストをしたかったが、ちょっとしたメカニカルトラブルで思うように行かず、タイムアップすることができなかった。だが、第3戦のセント・ピーターズバーグに向けていろいろなデータを取れたことはよかった。トップとの差はまだあるが、チームも僕もゼロからのスタートだったし、1台体制だということを考えるといいテストができたと思う」 IRLインディカー・シリーズのオープンテストは1日のメディアデーをはさみ、22日(土)にはホームステッドのオーバルコースで再開する。
●オープンテスト 2日目(ロードコース)
1 #27 ダリオ・フランキッティ 1:10.1748 アンドレッティ・グリーン・レーシング(H/D)
2 #26 ダン・ウェルドン 1:10.4223 アンドレッティ・グリーン・レーシング(H/D)
3 #3 エリオ・カストロネベス 1:10.4905 マールボロ・チーム・ペンスキー(T/D)
4 #11 トニー・カナーン 1:10.5745 アンドレッティ・グリーン・レーシング(H/D)
5 #7 ブライアン・ハータ 1:10.5829 アンドレッティ・グリーン・レーシング(H/D)
6 #83 パトリック・カーパンティア 1:10.6949 レッドブル・チーバー・レーシング(T/D)
7 #55 松浦孝亮 1:10.7506 スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング(H/P)
8 #33 ライアン・ブリスコー 1:10.8464 ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング(T/P)
9 #2 トーマス・エンゲ 1:10.8539 パンサー・レーシング(C/D)
10 #17 ヴィットール・メイラ 1:10.8598 レイホール-レターマン・レーシング(H/P)
11 #8 スコット・シャープ 1:10.9817 フェルナンデス・レーシング(H/P)
12 #4 トーマス・シェクター 1:11.0054 パンサー・レーシング(C/D)
13 #9 スコット・ディクソン 1:11.0180 ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング(T/P)
14 #51 アレックス・バロン 1:11.1234 レッドブル・チーバー・レーシング(T/D)
15 #15 バディ・ライス 1:11.1830 レイホール-レターマン・レーシング(H/P)
16 #16 ダニカ・パトリック 1:11.2194 レイホール-レターマン・レーシング(H/P)
17 #6 サム・ホーニッシュJr. 1:11.2561 マールボロ・チーム・ペンスキー(T/D)
18 #10 ダレン・マニング 1:11.6257 ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング(T/P)
19 #24 ロジャー安川 1:11.8892 ドレイヤー&レインボールド・レーシング(H/D)
※ タイヤは全車 ファイアストンを装着。
※ 略称 エンジン H:Honda、T:トヨタ、C:シボレー シャーシ D:ダラーラ、P:パノズ