INDY CAR

松浦孝亮、満を持してシカゴランドのハイスピードバトルに挑む


全16戦で争われる2004年度IRLインディカー・シリーズは、シーズンの最後を飾るハイスピードオーバル3連戦へと突入する。第14戦のシカゴランドは1.5マイル、第15戦フォンタナは2マイル、そして、最終戦は6月に第5戦を行ったフォートワースの1.5マイルコースだ。チャンピオン争いが佳境を迎えているが、トップ以外のランキング争いもこの3戦で入れ替わる可能性は十分。各ドライバーとも今まで以上に闘争心と集中力を高めて各レースに臨むことになる。
■日時:9月10日〜12日
■開催地:イリノイ州ジョリエット
■サーキット:シカゴランド・スピードウェイ
全16戦で争われる2004年度IRLインディカー・シリーズは、シーズンの最後を飾るハイスピードオーバル3連戦へと突入する。第14戦のシカゴランドは1.5マイル、第15戦フォンタナは2マイル、そして、最終戦は6月に第5戦を行ったフォートワースの1.5マイルコースだ。チャンピオン争いが佳境を迎えているが、トップ以外のランキング争いもこの3戦で入れ替わる可能性は十分。各ドライバーとも今まで以上に闘争心と集中力を高めて各レースに臨むことになる。
シカゴランド・スピードウェイはアメリカ第3の都市であるシカゴの郊外、ジョリエットに2001年にオープンしたコース。郊外も含めると300万人以上が住むシカゴは、ミシガン湖沿いのダウンタウンに高層ビルの立ち並ぶ大都市として知られているが、ジャズの町としてもその名を馳せている。また、野球ではカブスとホワイトソックスが本拠地を置き、バスケットボールの名門ブルスもシカゴをホームタウンとしているように、スポーツの盛んな街でもある。シカゴランドは、高速舗装オーバルコースと、ダートオーバル、そしてドラッグレース場をも併せ持つ総合モータースポーツ施設で、スポーツ好きのシカゴに相応しいものとして完成した。
シカゴランドのオーバルの特徴は、18度という大きな傾斜を持つバンク。そして、コーナーのみならずメインストレートに11度、バックストレッチには3度のバンクがつけられている。さらに路面がスムーズでコース幅も十分に確保されていることから、インディカーならではの超高速サイドバイサイド・バトルが実現される。
2002年のレースでは、今でもIRL史上最僅差として記録に残っている0.0024秒差でサム・ホーニッシュJr.がアル・アンサーJr.を下して優勝を飾った。昨年は3台が並んだままゴール。勝ったのはここでもホーニッシュJr.だったが、2位のスコット・ディクソンとの差は0.0099秒(歴代3位:当時/現在は歴代4位)、3位となったブライアン・ハータはウィナーと0.0100秒差であった。今シーズンは0.1秒以下、歴代トップ10入りする僅差の決着がすでに3戦も記録されている。シカゴランドでは今年もスリリングなバトルをたんのうできるに違いない。
パナソニックARTA/パノスGフォース・Hondaを駆る松浦孝亮は、ケンタッキーの1.5マイルオーバルで4位入賞を果たした通り、ハイスピードオーバルでの戦いには自信を持っている。。シーズンのスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、高速コースでのセッティングを高いレベルに仕上げることができているからだ。シーズン終盤の3戦に向け、ケンタッキーで行ったテストで得られた非常に有効なデータを基に、シカゴランドからの3戦では初のトップ3フィニッシュ、そして優勝を目指した戦いを進めて行くつもりだ。
●松浦孝亮
「シカゴからの高速オーバル3戦はチャンスがあれば優勝を狙います」
「シカゴランド・スピードウェイは走ったことのないコースですが、去年ロジャー安川選手がトップ争いをしたのでチームとしても良いノウハウを持っていると思います。今年はさらに十分なデータを積み重ねて来ていますから、行けるような気がします。シカゴは1.5マイルのハイバンクオーバルで、いちばん最近のレースとしては、ケンタッキーのデータが使えます。ケンタッキーでは事前テストを走り、レースもいい走りができましたからデータ量は豊富です。今回のレースではハイスピードオーバルでの自分たちと童夢とのコンビネーションに是非注目して欲しいですね。ここ2戦ほど苦しい戦いが続いていましたが、初めからショートオーバルにはあまり多くを期待していなかった面はあります。その分、我々としては、とにかく自分たちはハイスピードの最終3戦にターゲットを絞っていたのです。だから、パイクスピークとナザレスの2戦が悪かったことについても特に気にしてはいません。初めてのIRLインディカー・シリーズも残すところ3戦となりましたが、今思うのは、まぁ半分いいレースもあったし、半分ダメなレースもあったということです。でも、ルーキーとして恥ずかしくない走りはできるようになっていると思っています。とにかく、ぶっちぎりでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲りたい。シカゴからの3戦ではチャンスがあれば優勝を狙うし、最低でもトップ3フィニッシュはしたいと考えています」
●トム・アンダーソン マネージング・ディレクター
「ケンタッキーの走りをシカゴで再現するつもりだ」
「1週間のオフがあり、チームもリフレッシュすることができているはずだ。シカゴのレースが今から待ち遠しい。そして、その後のフォンタナ、テキサスも楽しみにしている。コウスケはレースとレースの短い間に日本に帰国したが、彼はいつも情熱を新たにアメリカへと戻って来る。シカゴではケンタッキーのような良いレースをともに戦うことができると確信している。我々のハイスピードオーバル用セッティングは満足の行くレベルにある。ケンタッキーから投入した新しいショックアブソーバーのセットアップを進めてボディのリファインを続けて行きたい。Hondaエンジンは依然としてアドバンテージを持っているし、われわれはシカゴランドを、ケンタッキーと同じか、それ以上の週末とすべく全力を挙げたい」
スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング公式ウェブサイト
www.superaguri-fernandez.jp
戻る