<US-RACING>
■ハンター-レイがキャリア初のポール・ポジションを獲得
金曜日の夜に行われたシングルカー・クオリファイの予選で、ハンター-レイが見事ポール・ポジションを獲得した。木曜日と金曜日両日のプラクティスでトップ・タイムをマークしたハンター-レイは、18台目に出走した最初のアタック・ラップで既にポール・タイムを記録。アタック2周目でもさらにタイムを縮める好調ぶりを見せた。以下2番手にはボウデイ、3番手は初日第一プラクティスでトップだったカーパンティエが入った。
■プラクティス:初日に引き続き、ハンター-レイがプラクティスでトップ
午後4時15分、1時間45分のプラクティス・セッションがスタート。最初にコースインしたのはタグリアーニ、スペラフィコ、ボウデイ、ウイルソンの4台。5分経過したところで早くもタグリアーニが21秒台で走行する。23分経過時点でウイルソンがルーキーでトップの21.938秒を記録するが、その後もタグリアーニがトップ・タイムをキープする。
今回初めてチャンプカーをドライブしたマッツァカネをはじめ、ルーキー・ドライバー達が周回を重ねる一方で、トレイシーやヴァッサー等といったベテラン勢は30分が経過しても、一向にコースインする気配を見せない。そんな中、ジュンケイラが開始から37分経った4時52分ようやくコースイン。8周したところで22秒ジャストのタイムを記録する。
5時を廻るとトレイシーとカーパンティエが相次いでコースイン。コース上ではゴンザレスがタグリアーニのトップ・タイムを凌ぐ21.490秒でここまでの最速タイムを記録。トレイシーもコースイン5分後には2番手までタイムを縮め、カーパンティエも3番手に着ける。
残り時間が45分となったところで、依然トップはゴンザレス。トレイシーとカーパンティエがこれを追い、オールメンディンガーとハバーフェルドが4番手と5番手。残り時間37分のところでコース上にパーツの破片が発見されたことで、フルコース・コーションが出されてプラクティスは一時中断する。
5時29分、グリーン・フラッグが振られプラクティスが再開。ボウデイが21.432秒でトップ・タイムを更新。このあとボウデイは21.292秒へとタイムアップする。2番手にはウイルソンが上がり、3番手はゴンザレス。二人のルーキーは始めてミルウォーキーのオーバルを走ったにもかかわらず、安定してタイムを上げてきた。
チェッカーまで残り12分のところでハンター-レイがこのセッションで始めて21秒を切る20.792秒のタイムを記録、トップに躍進する。残り時間5分での順位はハンター-レイ、ジュンケイラ、ボウデイ、カーパンティエ、ヴァッサー。このあとジュンケイラが20.913秒と自己ベストを更新するがハンター-レイには一歩とどかず。
残り1分という場面でマッザカネがターン1とターン2の間でスローダウン。イエロー・フラッグが出されて第3プラクティスは終了となる。最終的にラヴィンが3番手に上がったことで、順位はハンター-レイ、ジュンケイラ、ラヴィン、ボウデイ、カーパンティエという結果となった。
■予選:
ここまで圧倒的な速さを見せたハンター-レイが
予選でもそのパフォーマンスを如何なく発揮して初ポール・ポジションを獲得
午後8時半から開始のシングルカー・クオリファイ方式の予選は、これまでのプラクティス・セッションの総合タイムをもとに、遅いドライバーからタイムアタックを始める。各ドライバーはコースインしたあと、5周のウォームアップ走行の後2周の計測でどちらか速い方のタイムを取ることができる。
8時30分、グリーン・フラッグを合図に最初のドライバー、フィリップがコースインして5周のウォームアップ走行を開始。8時32分、グリーン・フラッグ1周目:21.995秒 2周目:22.020秒 ベスト・タイム:1周目の21.995秒)
スペラフィコが5周のウォームアップ走行後、8時35分グリーン・フラッグ。
1周目:22.559秒 2周目:22.388秒 ベスト・タイム:2周目の22.388秒 現在2位
マッザカネが5周のウォームアップ走行後、8時38分グリーン・フラッグ。
1周目:22.181秒 2周目:21.907秒 ベスト・タイム:2周目の21.907秒 現在1位
ハバーフェルドが5周のウォームアップ走行後、8時41分グリーン・フラッグ。
1周目:21.800秒 2周目:21.568秒 ベスト・タイム:2周目の21.568秒 現在1位
ゴンザレスが5周のウォームアップ走行後、8時44分グリーン・フラッグ。
1周目:21.587秒 2周目:21.483秒 ベスト・タイム:2周目の21.483秒 現在1位
ウイルソンが5周のウォームアップ走行後、8時47分グリーン・フラッグ。
1周目:21.346秒 2周目:21.184秒 ベスト・タイム:2周目の21.184秒 現在1位
ジョルダインが5周のウォームアップ走行後、8時49分グリーン・フラッグ。
1周目:20.948秒 2周目:20.862秒 ベスト・タイム:2周目の20.862秒 現在1位
※この時点でのトップ5は、ジョルダイン、ウイルソン、ゴンザレス、ハバーフェルド、マッザカネ。
タグリアーニが5周のウォームアップ走行後、8時52分グリーン・フラッグ。 1周目:21.032秒 2周目:20.815秒 ベスト・タイム:2周目20.815秒 現在1位。
オールメンディンガーが5周のウォームアップ走行後、8時55分グリーン・フラッグ。
1周目:21.362秒 2周目:21.352秒 ベスト・タイム:2周目21.352秒 現在4位
ヴァッサーが4周のウォームアップ走行後、8時57分グリーン・フラッグ。
1周目:20.959秒 2周目:20.854秒 ベスト・タイム:2周目20.854秒 現在2位
※8時58分、コース上にパーツの破片らしきものが発見されたため、イエロー・フラッグ。8時59分、
安全が確認されグリーン・フラッグで予選が再開。
セルヴィアが5周のウォームアップ走行後、9時1分グリーン・フラッグ。
1周目:21.209秒 2周目:20.916秒 ベスト・タイム:2周目20.916秒 現在4位
この時点でのトップ5は、タグリアーニ、ヴァッサー、ジョルダイン、セルヴィア、ウイルソン。
ボウデイが4周のウォームアップ走行後、9時3分グリーン・フラッグ。
1周目:20.901秒 2周目:20.667秒 ベスト・タイム:2周目20.667秒 現在1位
ラヴィンが5周のウォームアップ走行後、9時6分グリーン・フラッグ。 1周目:20.907秒 2周目:20.809秒 ベスト・タイム:2周目20.809秒 現在2位
ドミンゲスが5周のウォームアップ走行後、9時9分グリーン・フラッグ。
1周目:20.884秒 2周目:20.785秒 ベスト・タイム:2周目20.785秒 現在2位
※残り4人が計測を残すところでトップ5はボウデイ、ドミンゲス、ラヴィン、タグリアーニ、ヴァッサー。
トレイシーが5周のウォームアップ走行後、9時12分グリーン・フラッグ。
1周目:21.045秒 2周目:20.800秒 ベスト・タイム:2周目20.800秒 現在3位
ジュンケイラが4周のウォームアップ走行後、9時14分グリーン・フラッグ。
1周目:21.158秒 2周目:20.867秒 ベスト・タイム:2周目20.867秒 現在8位
カーパンティエが5周のウォームアップ走行後、9時17分グリーン・フラッグ。
1周目:20.823秒 2周目:20.740秒 ベスト・タイム:2周目20.740秒 現在2位
最後のドライバー、ハンター-レイが5周のウォームアップ走行後、9時20分グリーン・フラッグ。
1周目:20.631秒(この時点でポール・ポジション確定) 2周目:20.509秒 ベスト・タイム:2周目
20.509秒 ポール・ポジション。
結局木曜日と金曜日のプラクティスで最速だったハンター-レイが、予選でもその速さを見せ1周目の計測からポール・ポジション確定のタイムをマーク。さらに2周目のアタックではそのタイムを凌ぐ20.509秒を叩き出した。
昨年シリーズデビューを果たしたハンター-レイは、サーファーズ・パラダイスで初優勝を飾っているものの、チャンプカーでのポール・ポジションは初めて。シリーズ史上165人目のポール・ウイナーとなった彼は、チャンピオンシップ・ポイント1点を加算して合計33ポイント。2番手は第2戦で勝利を飾っているボウデイで、過去21回のスタートで9回目のフロントロウ・スタートを決めている。
予選3番手は、ミルウォーキーのコース・レコードを保持するカーパンティエ。彼は過去4年間で2度表彰台に上っており、昨年は3位を得ている。その横4番グリッドはドミンゲス。彼は昨年までの予選ベストは5番手だったにもかかわらず、今年に入って予選での速さをアピール。今のところグリッド2列目以上に食い込むパフォーマンスを見せている。
5番手には現役ドライバーとしては過去ミルウォーキーで3勝して最多優勝を誇るトレイシーが入り、今年から彼のチーム・メイトとなったラヴィンが6番手からスタートする。7番手は昨年のポール・ウイナー、タグリアーニ。その横8番グリッドには、98年のミルウォーキーで優勝を飾っているヴァッサーが並ぶ。
昨年このコースでキャリア初優勝を決めたジョルダインは9番グリッドからのスタート。10番手は現在ルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイント・ランキングでトップを行くウイルソン。今回の予選では出走した18台のうち12台までが1秒以内のタイム。ハンター-レイのタイムを除くと2位から15位までが1秒以内となる。因みに昨年のミルウォーキーでは、ポール・ポジションから15番手までが1秒以内だった。
土曜日の決勝レースは午後8時にグリーン・フラッグ、マスコ・ライトの照明で照らされる一周1.032マイルのショート・オーバルを250周で争われる。