<US-RACING>
CART FedEx Championship Series Race No. 7
CARTフェデックス・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦
Tenneco Automotive Grand Prix of Detroit
テネコ・オートモーティブ・グランプリ・オブ・デトロイト
● 開催地:ミシガン州デトロイト
● レース・トラック:ベル・アイル・パーク仮設コース
● コース全長:2.346マイル・ストリートコース(約3.76km/1周)
● 決勝レース:84周(197.06マイル/約315.296km)
● コース・レコード:73.056秒(2000年ファン・モントーヤ)
■ 過去のポールウイナー | ■ |
第7戦の舞台となるのはアメリカ自動車産業の中心地として有名なデトロイト。今年で13回目の開催となるが、89年から91年までレースはダウンタウンで行われ、92年からは現在の“ベル・アイル・パーク”で開催されるようになった。この公園はアメリカとカナダの国境を流れるデトロイト川に浮かぶベル・アイル島にあり、ダウンタウンから車でわずか10分の場所に位置する。隣国カナダからもファンが訪れ、毎年多くの観客で賑わう。
コースはこの公園内に設置された一周2.346マイルの仮設ストリートコース。大小12のコーナーで形成されており、普段は一般道として使われているだけに路面はかなり荒れている。ターン2を過ぎてすぐの場所には小さな橋があるが、この路面の段差の部分でマシンが軽くジャンプするため、マシンコントロールには特に注意が必要だ。
昨年の予選ではモントーヤとフランキッティが奇跡的ともいえる同タイムを記録し、二番目のタイムがわずかに上回ったモントーヤがポールを獲得。レースではトップを快走していたモントーヤがトラブルでリタイアとなり、2番手を走行していたカストロネベスが記念ずべき初優勝をこのデトロイトで飾った。うれしさのあまりマシンから降りたカストロネベスはそのままコースサイドのフェンスに登り、この時から「フェンスのぼり」がカストロネベスの優勝後の定番となった。
今シーズン2回目となるストリート・コースだが、最初のストリート・コースだったロングビーチではそのカストロネベスが優勝。これまでストリートやロードコースにおけるホンダ/レイナードの勝率は群を抜くが、今年はトヨタ/ローラのダ・マッタも開幕戦で優勝し、ロングビーチで2位を獲得するなど、今回もその活躍は要チェックだ。
また、現在ポイントリーダーのブレック(フォード/ローラ)も、開幕戦でポールを獲得、ロングビーチでも2番手となるフロントローからスタートしている。ダ・マッタもそうだが、メキシコ、ロングビーチと確実にローラが速さを証明しており、王者レイナードとの差は確実に縮まっている。今回はどのエンジン、どのシャシーが勝利をモノにするだろう。