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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第20戦 フォンタナ フォト&レポート

<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito

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いよいよ最終戦の朝を迎えたのですが、雨です。雨。この時期にカリフォルニアで雨が降るのは珍しいと思います。ドライバーもピットエリアからコースの状態を心配そうに眺めていました。ところで、この後姿のドライバーは皆さん誰だか解りますか?ヒントは童顔のブラジル人です。

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チップ・ガナッシが来年のチームのドライバーを正式に発表しました。国際F3000チャンピオン、ブルーノ・ジュンケイヤ(写真右)と、同シリーズランキング2位のニコラス・ミナシアン(写真左)。二人のルーキーが来年モントーヤのような活躍が出来るか楽しみです。

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初日のお昼にトヨタのモーターホームで日本のメディア向けにメディアコンファレンスが行われた。トヨタ自動車モータースポーツ担当取締役の冨田氏を(写真中央)を中心にインタビューが行われるが、来年からトヨタのサポートでCARTに参戦する高木虎之介のことに話題は集中した。

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チーム・レイホールから今回だけの参戦となったケーシー・メアーズ。お父さんは元チャンプカー・ドライバーのロジャー・メアーズで、過去3回チャンプカーのチャンピオンとなったリック・メアーズの甥にあたる。改めて見ると、リックに似ているね。

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ザナルディをプラクティスが終了したピットレーンで発見。一時はCARTに戻ってくるような噂が流れたけど、現在はそのような噂が聞こえてきません。残念。

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夕方、ピットストップのタイムを競う“クラフトマン・ピット・クルー・チャレンジ”が行われた。トレイシー、ダ・マッタ、カーパンティエ、フェルナンデス、モレノの5人のドライバーとそのチームクルーで競われたが、計8回のピットストップで総合タイムが一番短かったトレイシーとそのクルーが見事勝利を獲得した。

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トレイシーが髪の毛をグリーンに染めてきたが、チーム・グリーンだからと言う訳ではないらしい。アメリカではお札の色(模様)がグリーンなのでそのグリーンにかけて色を変え、ワンミリオンの優勝賞金を獲得するための願をかけだそうです。

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見事最終戦のポール・ポジションを獲得したのはポイントリーダーのド・フェラン。しかも、トラックレコードを更新しての快挙です。241.428マイル(388.457キロメートル)を記録したと言うことは直線では400キロを超えているのでしょう。未知のスピード領域だね。

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来年からフェルナンデスが新チームを結成して参戦するという記者会見が行われた。その名は“フェルナンデス・レーシング”。ターゲットでマネージング・ディレクターを勤めているトム・アンダーソンと共同オーナーと言うかたちでチームを運営する。そして2台体制となるチームのもう一人のドライバーが中野選手に決定。開幕戦が楽しみです。

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シリーズチャンピオンの可能性がある4人のドライバーが集まりチャンピオンカップを挟んでフォトセッションが行われた。明日は泣いても笑っても最後のレース。この4人の誰がシリーズチャンピオンを獲得するかこう御期待!

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インディ500の歴代のチャンピオンがスタート前のビクトリー・サークルに集結。左から、エマーソン・フィッティバルディ、マリオ・アンドレッティ、ジョニー・ラザフォード、ダニー・サリバン、ボビー・アンサー、アル・アンサーJrです。

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11時45分、いよいよ最終戦のグリーンフラッグ振られた。この後、ペンスキーの2台が最初のピットストップまでレースをリードする。

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23周目イエローコーションとなり各マシンは最初のピットストップへと向かう。トップでコースに戻ったのはモントーヤ。その後ろにフランキッティ、アンドレッティ、ド・フェランと続く。しかし、レースはリスタート前に心配されていた雨が降り出し、33周目にレッドフラッグとなった。

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その後、次第に強くなった雨は一向に止まず、午後2時50分オフィシャルから正式に今日のレースは中止と発表され、明日の順延が決定した。写真は午後3時30分頃のピットの様子。レースがスタートして順延となったのは86年のロードアメリカ以来。

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月曜日の朝、再スタートの10分前になってもフォトセンターから見えるペンスキーのピット(ターン1側)に、ドライバーをはじめマシンやピットクルーが見当たらない。様子がおかしいと思いピットへ向かうと国歌斉唱が始まり、ピットロードの入り口(ターン4側)にマシンが整列しているのを発見。慌ててアイランド(ピットとコースの間でクルーがドライバーにサインボードを出す所)に行き、再スタートの写真を撮る。レース中はずっとここで撮影した。

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22番手から再スタートとなった中野選手は15位までポジションを上げるが、113周目にメカニカルトラブルで無念のリタイア。ポイントランキング24位で今シーズンを終えた。来シーズンの更なる活躍に期待しよう!

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今週末一番忙しかったドライバーと言えば、ケーシー・メアーズです。サポートレースのインディ・ライツに参戦しているので、レースはもちろんプラクティスからクオリファイまでインディ・ライツとCARTの両方を走行したのですから。しかも今回初参戦となったこの500マイルレースで見事4位を獲得。凄いですね。

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最後までド・フェランとシリーズランキングを争っていたフェルナンデス。26台出走した今回のレースで完走したわずか6台の中に残る5位入賞となるが、ド・フェランも見事完走したので残念ながらチャンピオン獲得を果たせずに。来シーズンこそはシリーズチャンピオンを獲得するように、チームメイトとなる中野選手と共に頑張りましょう!

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250周500マイルのサバイバルレースにチェッカー・フラッグが振られる。完走することさえ難しいこのレースをトップで走りきったのはフィッティバルディ。その後にモレノ、ド・フェランと続く。

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最終戦の優勝賞金ワンミリオンを獲得したフィッティバルディ。今回優勝しただけでドライバー賞金総額が2番手に。ちなみに1番はチャンピオンとなったド・フェランで総額1