<US-RACING>
レースウィーク2日目の土曜日は、早朝に雨が降ったものの、プラクティスが始まるころには完全にドライコンディションとなった。空は厚い雲で被われ、気温は15度と肌寒く、路面温度も14度と更に低い。
午前8時、グリーンフラッグが振られプラクティスがスタート。しかしセッション開始直後、ターン2でモレノとパピスのマシンのホイールが接触。パピスはスピンし、外側のウォールに激突してしまう。このためフルコースコーションが出され、セッションは22分間に渡って中断となった。
マシンにダメージを負ってしまったパピスは、直ちにCART専属医師の診断を受ける。検査の結果、特に異常なしと診断されるも、軽いめまいに襲われたパピスはこのセッションの残り時間での走行を見合わせることとなった。またモレノも同様に医師の検査を受けたが、こちらは全く異常無しとのことで、引き続きプラクティスを続行する。
8時24分、セッションはグリーンフラッグで再開されるが、その直後に今度はモントーヤがターン2で単独スピン、再びフルコースコーションとなる。モントーヤのマシンはストールしなかったため、そのまま走行してピットへ。コースは2分後にグリーンとなる
プラクティス開始から30分が経過。順位はトップがフランキッティでタイムは30.838秒。それを現在ポイントランキング2位のフェルナンデスが31.358秒を出して2番手につける。3番手はバッサーでタイムは31.380秒。
序盤のアクシデントでセッションのほぼ半分近くがフルコースコーションとなってしまったため、各ドライバーはこのあとの予選と明日の決勝に向け、貴重な残り時間を走り込むべくラップを重ねる。スタートして40分が過ぎ、この時点でポイントリーダーのド・フェランが平均時速240マイルオーバーとなる30.257秒(241.412mph)のタイムを叩き出し、2番手以下に0.5秒以上の差をつけトップに立った。
このあと、コース上に破片が見られたためフルコースコーション。この時、ピットインしてきたマルケスのマシンに火災が発生。いち早くチームクルーが消火したため、大事には至らなかった。セッションの残り時間が13分となり、グリーンフラッグで再開。
終盤の8時50分になって昨日のプラクティスでトップタイムをマークしたモントーヤが30.604秒のタイムで2番手に上がってくる。残り3分、ここでアンドレッティがドフェランのタイムを僅かに凌ぐ30.235秒を出し、一躍トップに浮上。そのまま予定どおり9時ジャストにチェッカーフラッグが振られてプラクティスが終了する。このセッションはアンドレッティがトップを取り、2番手ド・フェラン、3番手カストロネベスとなった。
エンジンメーカー別に見ると、トップがフォードで2位ホンダ、昨日スーパーラップをマークしたトヨタは今回4番手となる。メルセデスはグージェルミンの11位が最高位だった。また中野は昨日のタイムをやや縮めたものの、32.744秒で22番手に留まった。