<US-RACING>
初日同様早朝は雨となったサーファーズパラダイスだが、9時ごろには止み、雲の切れ間から日が差し始める。ところがプラクティスが始まる頃になるとまた雲が被いはじめ、開始10分前になって突然スコールのような大雨となった。風も強く、コース上にゴミが散乱したため予定より1分遅れてグリーンフラッグが振られる。
気温20度、路面温度21度と言うコンディションの中、全車がレインタイヤを装着してプラクティスがスタート。しかしそのすぐあとにターン7で突風のためにコース脇の看板がはずれるというアクシデントが起こり、レッドフラッグとなった。
10時9分にグリーンとなるも、走行しているのは10台以下であり、各チームとも様子を伺っているようだ。開始から20分が経って雨はほとんど止み、この時点でのトップはセルビアで121.363秒。タグリアーニが122.363秒で続くなど、初めてのコースに慣れるためかルーキーの二人が走行を重ねている。
このふたりに続くのは、昨日の予選で暫定ポールを獲得したド・フェラン(122.268秒)。明日の決勝の天気は晴れということだが、この不安定な天候を予測してか、ポイントリーダーは万が一のことも考えて雨のセットアップを煮詰めているようだ。ド・フェランの勝利に対する執着は目を見張るものがある。現在走行しているのは、わずか7人しかいない。
10時30分、完全に晴れ渡ったコースは次第に路面も乾き始めていく。モントーヤ、バッサー、アンドレッティらの予選上位組も続々とコースインを開始し、全部で11台となった。10分後、トレイシーが3周目に記録した114.838秒がトップで、ド・フェランが114.873秒で2番手。3位はタグリアーニの115.829秒。
開始から1時間が経とうとしていた10時55分、地元期待のブライトがターン1でスピンして中断。再びグリーンとなり、ちょうど1時間が過ぎた時点でのトップはブレックの106.923秒。ほとんどのマシンはこの辺りからスリックタイヤに交換し、残り15分の最後のアタックに入っていく。
11時7分、カーペンティエがターン3のウォールを擦ったが、そのまま続行。その3分後、終了まで残り5分となった時点ではバッサーが96.532秒でトップ。2位は96.382秒を叩き出した中野が上がって来た。前戦のヒューストン同様、今回も上位に進出してきている。
日本期待の中野がこのまま2位をキープするか注目が集まったが、モントーヤ、パピス、フランキッティらが最後に中野を上回り、11時14分、セルビアがターン3でクラッシュしたためにレッドフラッグ。ここでチェッカードフラッグとなり、中野はヒューストン同様土曜日のプラクティスを5位で終えた。
このセッショントップはモントーヤとなったが、昨日からの総合では4位。2位のバッサーも総合では2位のままと言った具合に、ほとんどのドライバーは昨日のタイムを上回っていない。依然強風が吹くサーファーズパラダイスで、今年のロード&ストリート最後の予選はいたいどんな結末を迎えるだろう。