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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第19戦 サーファーズ・パラダイス【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
もうすっかり秋となった日本だが、南半球のオーストラリアは冬から春へ。この水曜日にほぼ150日ぶりに雨が降ったサーファーズパラダイスは、初日となった金曜日も朝から雨となり、降ったり止んだりの天気となった。午前10時30分、気温24度、路面温度27度というコンディションのなか第1回目のプラクティスがスタート。

全車がレインタイヤを装着してコースイン開始、だが中には様子を見るべくピットに待機しているドライバーも数名いる。開始から10分が経過し、トップはモントーヤの109.965秒。タグリアーニ、パピスらが続いていたが、10時53分に前戦で今年のルーキーオブザイヤーが確定したブレックが109.513秒を出してトップへ。

午前11時ごろになって徐々にコースも乾き始め、時折太陽も顔を出すようになってきた。セッションの折り返し点となる11時15分を迎えたが、依然アンドレッティやバッサー、トレイシーらはピットに留まっている。そろそろ1時間が過ぎようとしていた11時24分、タグリアーニが109.080秒をマークしてトップに浮上。

残り30分を切り、その瞬間を待っていたかのように、ほとんどのマシンがスリックタイヤとともに続々とコースへ。フィッティパルディがいっきに5秒近くタイムを縮める104.474秒を記録、だがモントーヤがその後に98.197秒、グージェルミンが99.815秒と次々にタイムアップしていく。

終盤を迎え、カストロネベスのコースアウトやアンドレッティのメカニカルトラブルで2回ほど赤旗となり、セッションも残り10分を切る。この時点でのトップはモントーヤで95.763秒、2位はチームメイトで前戦の覇者バッサーが95.891秒で続き、この2台のトヨタ・ローラにメルセデスのカナーンが96.747秒で続いている。

しかしその2分後にトレイシーが65.763秒を記録したかと思えば、すぐあとにバッサーが94.751秒をマークし、さらに残り5分でパピスが94.709秒とわずかにバッサー上回ってトップに躍進。各ドライバーとも大幅にタイムアップする中、大本命とも言うべき過去2連続ポールシッター、フランキッティはターン4でコースアウトを喫してしまった。

11時56分、ガルシアJRがターン4でスピンし、ストールしたためにレッドフラッグで中断。このままチェッカードフラッグとなり、パピス、バッサー、トレイシーといった顔ぶれがトップ3を締めることになった。昨年の覇者、フランキッティは23位と絶不調、ポイントリーダーのド・フェランも20位と出遅れている。

また、前戦のヒューストンを8位でフィニッシュした中野信治は、初めてとなったサーファーズパラダイスで、モントーヤに次ぐ8位でプラクティスを終えた。フォード、トヨタ、ホンダの順となり、その後にはフォード勢が続いている。メルセデスの最高位はブランデルの9位という結果になった。