<US-RACING>
今回の予選は前回のロードコース戦、第14戦ロードアメリカでの予選結果をもとに2グループに分けて行なわれた。まず下位グループのセッションが午後2時30分からスタート。晴れ時々曇りといった天候のバンクーバーで、気温は21度、路面温度は23度というコンディションだ。
スタートから5分経過し、ターン10の出口でダ・マッタがスピンしてコース上にマシンをストールしてしまう。ここへブランデルが危うく突っ込みそうになるが、間一髪でストップ、だがブランデルもマシンをコース上に止めたためにレッドフラッグ。両者は予選の進行を遅らせたことで、8分間のペナルティを受けることになってしまった。
グリーンフラッグで予選再開となった2時40分、まずパピスが62.935秒で暫定トップに。カーパンティエ(63.927秒)とバッサー(64.462)がそれに続く。20分が経過して今度はバッサーが61.783秒をマークし、トップを確保。2番手カナーン(62.109秒)、3番手カーパンティエ(62.345秒)がそれに続く。
午後3時、チェッカーフラッグが降られ、予定通りグループ1の予選セッションが終了。暫定ポールはバッサーで61.783秒、2位カナーン(61.938秒)、3位ジョルダインJr.(62.064秒)という結果となった。
続く第2グループの予選は15分のインターバルを置き、午後3時15分にグリーンフラッグ。セッション開始から6分が過ぎた時点で、朝のプラクティスでトップだったフランキッティが早々と61.241秒をマークし、トップに浮上。2番手は61.710秒のカストロネベスと、依然ホンダ勢が好調だ。
その3分後、朝のセッションで3位だったメルセデスのグージェルミンがターン1のタイヤバリアにノーズから突っ込みストール。ドライバーは自力でマシンから脱出して無事だったが、予選を中断した原因を作ったことで、8分間のペナルティを受けてしまった。
グリーンフラッグが降られて予選が再開し、セッション開始から20分が経過した時点でもトップは相変わらずフランキッティ。2番手には第13戦のポールシッターであるド・フェランが上がり、3番手がカストロネベス。フランキッティはこのあと予選終了3分前に61.067秒をマークし、自己の最速タイムを更新、好調振りをアピールする。
3時45分、チェッカーフラッグが振られて1日目の予選が終了、結局暫定ポールはそのままフランキッティが獲得した。以下2位にド・フェラン(61.231秒)、3位ポール・トレイシー(61.476秒)と続き、4位はカストロネベス。第1グループトップのバッサーは5位で、昨年のレースウイナー、モントーヤは11位とやや出遅れた。
トップであるフランキッティのタイムから、12位までのタイムが1秒以内の僅差。更にトップから19位までのタイム差が2秒以内となっている。
中野信治は、初めて訪れたバンクーバーのストリートコースでの予選初日を、コースに慣れることとマシンのセッティングに専念し、暫定22位。明日の最終予選の結果に期待したい。
結果をエンジンメーカー別にみると、1位〜4位をホンダが独占と絶好調。5位がトヨタで、6位〜8位がフォード、メルセデスは9位となっている。
明日のプラクティスは午前10時から1時間15分行なわれ、最終予選は第1グループ(今日の予選で遅かった方)が午後1時45分に始まり、第2グループが2時30分からそれぞれ30分づつに分けて行なわれる。天気予報では降雨確立40パーセントと言われている明日土曜日、ポールポジションを獲得するのは前戦のロードアメリカに引き続きフランキッティか?